皇室担当特別嘱託・岩井克己
2016年8月9日05時21分
■皇室担当特別嘱託・岩井克己
昭和天皇が大正末に摂政を務めた時につけていた日記は、妻の香淳皇后とともに陵に埋葬されたとされる。そこには、深刻化する父の病状が詳細に発表されねばならぬことへの嘆き、摂政の重圧で「死にたい」ほどつらく、救いは妻への愛情と生物学研究だとの趣旨がつづられていたという。
天皇陛下が大正天皇の病状の推移などについて詳しく調べさせていると聞いたのは5年ほど前だ。2013年には、自ら火葬や陵の見直しなど葬儀の簡素化を希望していた。そして今回、82歳の老境を迎え、象徴天皇にふさわしい「身の処し方」について自らの考えを肉声で国民に語りかけた。
テーマは「人間天皇」の生老病…
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朝日新聞社会部
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