リンダリンダラバーソール、このタイトルに懐かしさを感じる方も、きっと多いのではないかと思います。
リンダリンダはTHE BLUE HEARTSの名曲、ラバーソールは靴底がゴム製の革靴です。
どちらも、1980年代のバンドブームを象徴するキーワードです。
作者の大槻ケンヂさんも「リンダリンダラバーソール」に象徴される時代に一世を風靡した筋肉少女帯のボーカリストとして活躍されていました。
私は「リンダリンダラバーソール」な時代に、まだ小学校にも入学していなかったので、当時のことは全然記憶にありません。
ですが、この本はそんな人にもバンドブーム前夜(更には大槻ケンヂさんの「何かしたいけど何をすればいいか分からない」大学生時代も)、バンドブーム到来の喧騒、そしてブームの終了…その中で大槻ケンヂさんの見たバンドマン達について、かなり詳しく知ることが出来ます。
物語は大槻ケンヂこと「オーケン」と、その彼女の「コマコ」を中心に進みます。
コマコが実際の彼女だったのかは、定かではないようです。
世の中は経済で回っています。
どんなに綺麗事を並べても、お金を生まなければ長続きさせることはできません。
バンドに限らずブームとは得てしてそういうもの。
そして大衆から忘れ去られてしまうのです。
しかし、ブームの中でオーケンが見失ってしまったコマコと、やがて再会を果たすくだりは、何度読んでもこみ上げてくるものがあります。
コマコは覚えていたのですから。
ブームが去ろうとも、覚えていたのですから。
このリンダリンダラバーソールは、1980年代のバンドブームの空気感を味わいたい方には勿論ですが、甘酸っぱい青春小説としても、きっと楽しめることと思います。
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