私がタスクシュートと出会ったのは25歳の頃でした。私は小学生の頃から音楽家になるという夢を持っていましたが、とても順調とは言いがたい状況でした。
夢も仕事もどちらも空回りしているような状態で、情熱は失われつつありました。私はいつしか好きなことすら手につかない無気力状態に陥っていたのです。それでも、もう一度諦めきれない夢に向けて最後の悪あがきをするのだと決意したときに出会ったのがタスクシュートでした。
当時の私にとって最も大きな問題の1つであったのが休日についしてしまう長時間の昼寝でした。小さな悩みだと思うかもしれませんが、これは無気力状態のサインであると同時に、私から夢へと向かう時間を著しく奪っている悪癖だったのです。
まず私がはじめてみたのは、タスクシュートの考案者である大橋 悦夫さんの教えに従い、昼寝の時間を正確に記録することでした。何時に寝て、何時に起きて、何時間眠っていたのか。特別な対策を打つのではなく、ただ記録してみることにしたのです。明らかにこれはタスクシュートへと至る第一歩になりました。
記録のパワーを知った私は自然とタスクシュートの実践を始めていました。そこからは驚きの連続でした。私は土日だけでなく、出勤前も仕事が終わったあとも生産的な活動に没頭できようになりました。私はかつての自分が別人だと見間違うくらい活動的になれたのです。
そして、それはいまも現在進行形で進んでいます。私は生産性と実行力を高め、ついには会社を辞めて独立しました。いまではフリーランスとして一度は諦めたハードロック・バンドを結成し全力で活動しています。
それにしても人生とは分からないものです。あれから5年後、ただ無気力に苦しんでいるだけだった青年が今度はタスクシュートの公式なWeb版であるTaskChute Cloudを開発することになったのですから。
タスクシュートは他のタスク管理ツールとは一味違います。単にタスクを効率的にこなすものではなく、時間の使い方をまるきり変えてしまうパワーがあります。これは、私たちが本当に没頭したいことに没頭することを強烈に後押ししてくれるはずです。かつての私がそうだったように。