3号機が「合格」 40年超の老朽原発で3基目
規制委 安全対策が新規制基準適合の審査書案を了承
原子力規制委員会は3日の定例会で、関西電力が40年超の運転延長を目指す美浜原発3号機(福井県、出力82.6万キロワット)について、安全対策が新規制基準に適合しているとする審査書案を了承した。事実上の審査合格で、1カ月間の意見公募を経て正式決定する。運転開始から40年前後が経過した老朽原発としては関電高浜原発1、2号機(同県)に次いで3基目の合格となる。
美浜3号機は1976年12月に運転を開始した。東京電力福島第1原発事故後の法改正で原発の寿命は原則40年とされ、規制委が認めれば1度だけ最長20年延長できる。美浜3号機が再稼働するには、今回の審査合格に加え、40年を迎える前日の11月末までに、審査合格のため新設する施設の工事計画と運転延長に関する二つの認可を得る必要がある。
関電は2036年までの運転延長を目指しているが、原子炉内の機器交換などの大規模工事が必要で、実際の再稼働は20年3月以降になる見通しだ。
美浜3号機の周囲には活断層が多く、地震の揺れの想定をどの程度、見積もるかが安全審査の焦点だったが、関電は昨夏、基準地震動(耐震設計の目安とする揺れ)を750ガルから993ガル(ガルは加速度の単位)に引き上げた。美浜1、2号機は昨春に運転を終え、すでに廃炉になっている。
美浜3号機のほかに新規制基準に適合したのは、国内で唯一稼働している九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)や、関電高浜原発1〜4号機(福井県)と四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の3原発7基ある。【酒造唯】