松沢憲司
2016年8月2日20時37分
葛西臨海水族園(東京都江戸川区)は2日、2014年11月以降に発生した謎の大量死を乗り越えて唯一生き残ったクロマグロが死んだと発表した。展示されている大型水槽のアクリル板に衝突したのが死因という。
死んだのは、12年6月に高知県から搬入された5歳の個体で、全長145センチ、体重61キロ。2日午後1時半ごろ、目の前を横切った別の個体につられるように突然速く泳ぎ出し、水槽に衝突したという。園で飼育されているクロマグロの平均寿命は5~6歳。このマグロは7月中旬から2週間ほどえさを食べない異変がみられていたという。
14年11月以降に同園でクロマグロなどが相次いで死に、15年3月24日に1匹になると、来園者が記念撮影するなど人気者になった。田畑直樹園長は「これまでも何度かえさを食べないことがあったが乗り越えてきた。覚悟はしていたが、もっと長生きしてほしかった」。同園では昨年6月と今年6月にクロマグロが追加され、現在計98匹が展示されている。(松沢憲司)
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
(PR)くらべてお得!