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 リオデジャネイロ五輪で選手に授与される金メダル、実は99%が銀でできていて、その銀は壊れた鏡などを再利用したものだから環境に優しい――。大会組織委員会が、誇らしげに公表している。

 近代五輪で、金・銀・銅のメダルで表彰するようになったのは、1904年の米セントルイス大会からだという。金メダルがほぼ「銀」なのは、過去の五輪でも同じだ。五輪憲章は、「1位のメダルは銀を少なくとも総重量の92・5%使い、最低6グラムの純金で金張り(またはめっき)が施されていなければならない」と定めている。開催国の経済的な負担を軽減するための配慮だ。

 前回の12年ロンドン五輪の金メダルは、憲章通り、92・5%が銀で、6・16%の銅を混ぜた。残りの1・34%が金めっきだった。

 近年はカメラマンのリクエストに応じて、金メダルをかじる選手が増えた。強くかむとめっきがはがれてしまうため、ロンドンでは大会組織委員会が「かまないで」と警告して話題になったが、その心配はリオでも同じかも。(原田亜紀夫)