伊集院光、出生前診断で胎児を「選別」することに対して疑問「人間が選別していくことって、どうなんだろう?」
2016.07.21 (Thu)
2016年7月20日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、出生前診断の実施や、それにより人工妊娠中絶を行うことについて、それは胎児を「選別」することや、遺伝子の多様性を否定することとなり、「人間が選別していくことって、どうなんだろう?」といった疑問を呈していた。
伊集院光:妊婦さんの血液で、胎児の健康状態を調べます、と。特に、ダウン症などの可能性を調べる検診をした人が、増えていて。3年間で3万人いらっしゃいます、と。
内山研二:うん。
伊集院光:その中で、異常が確定した、「どうやら胎児の調子が悪いです」という、9割が妊娠中絶をしているという。
内山研二:はい。
伊集院光:特に、アシスタントの吉井ちゃんが、今ちょうど赤ちゃんがいる時だから、色んなことを俺より知っていると思うんだけどね。このことは、旦那さんと話し合うことだから、あんまり「今、自分がどうしてる」みたいなことは言わないほうが良いし、言わなくて良いと思うんですね。
吉井歌奈子:はい。
伊集院光:僕は、子供がいないので、本当に第三者の、当事者の人ではない人の意見から言うとね、まぁ本当にこの問題は難しいなって。
吉井歌奈子:うん。
伊集院光:僕は、遺伝子とか遺伝に興味があって。昔、NHKが遺伝子について徹底的に特集した、その番組のDVDが、僕、大好きで。それをよく見るんですけどね。
内山研二:はい。
伊集院光:あるヨーロッパの小さなその集落が、元々そこにバイキングが漂着して、その人達の子孫でできている集落だから。遺伝子を検査すると、元々4人か何かの人から、どうやら広がってる。かなり遺伝子が近い状態に、そこの人達はあるんです。
吉井歌奈子:うん。
伊集院光:しかもそこには、その中で遺伝で起こる病気があって。かなりこれが深刻な病気で、かなりの方がこれで亡くなる。それで、どうしてこういうことが起きているみたいなことを調べていくドキュメンタリーなんですけどね。
吉井歌奈子:ええ。
伊集院光:そうすると、その深刻な遺伝子の病気は、その遺伝子は理由はわからないけど、マラリアに対して異常に強いっていう体質を持ってるんです。
内山研二:ほう。
伊集院光:だから、その人たちが今までその地域でものすごくマラリアが流行るたびに、マラリアに対して耐性のない遺伝子の人達は、どんどん亡くなるから。その発病すると、かなり危険な遺伝病の遺伝子を持っている人達は、生き残るわけです。
内山研二:はい。
伊集院光:そうすると、当然そういう人達のパーセンテージも増えてくるということを繰り返している。だけど、やっぱり地球上でとんでもないマラリアのブーム、マラリアの大流行が起こるたびに、その人達に命が託されていくという。
内山研二:うん。
伊集院光:その時に、凄いゆるい話なんだけど、僕はブサイクに生まれたことを凄く親を恨んだりしたことがある。軽い話で申し訳ないけど。
内山研二:いえいえ。
伊集院光:でも、その時に何か役に立つ可能性があるんだとか、我々には分からなかったけど、その時には分からなかったけど、その遺伝子というものに対して、良いも悪いもどうやらない。この言い方がね、そういう病気で苦労なさっている人を、もしかしたら傷付けるかもしれないから、本当に申し訳ないと思うんだけど、何かそう考えていくと、「人間が選別していくことって、どうなんだろう?」って。
内山研二:うん。
伊集院光:逆に言うと、重要なことじゃないですか。選別できるような科学を持ったということが、もしくは「選別」という言葉がよくなければ、「見分けられる」みたいな科学を手に入れたことを、何か本当にもっともっと考えていくべきなんだろうなって思うんですよね。
内山研二:それこそね、人工妊娠中絶というのは先程のアメリカの共和党大会の話に出ていましたけど。
伊集院光:うん。
内山研二:アメリカでも、二分するくらいものすごい大きな問題なんですよね。
伊集院光:うん。
内山研二:そこに、その1つの一歩踏み込む手前の判断として、こういう出生前診断というのが入ってきて。だからこれ、何が良いとか悪いとか、絶対にそれは言えないですからね。
伊集院光:そうなんですよね。
内山研二:言えないんですけど、そういうことがどんどんわかるようになってきた。その時に、人は新たな選択をしなくてはいけない、という時代なんですね。
伊集院光:そうですね。それで、当事者で家族にきちんと話し合って、ということだと思いますね。
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伊集院光:妊婦さんの血液で、胎児の健康状態を調べます、と。特に、ダウン症などの可能性を調べる検診をした人が、増えていて。3年間で3万人いらっしゃいます、と。
内山研二:うん。
伊集院光:その中で、異常が確定した、「どうやら胎児の調子が悪いです」という、9割が妊娠中絶をしているという。
内山研二:はい。
伊集院光:特に、アシスタントの吉井ちゃんが、今ちょうど赤ちゃんがいる時だから、色んなことを俺より知っていると思うんだけどね。このことは、旦那さんと話し合うことだから、あんまり「今、自分がどうしてる」みたいなことは言わないほうが良いし、言わなくて良いと思うんですね。
吉井歌奈子:はい。
伊集院光:僕は、子供がいないので、本当に第三者の、当事者の人ではない人の意見から言うとね、まぁ本当にこの問題は難しいなって。
吉井歌奈子:うん。
伊集院光:僕は、遺伝子とか遺伝に興味があって。昔、NHKが遺伝子について徹底的に特集した、その番組のDVDが、僕、大好きで。それをよく見るんですけどね。
内山研二:はい。
伊集院光:あるヨーロッパの小さなその集落が、元々そこにバイキングが漂着して、その人達の子孫でできている集落だから。遺伝子を検査すると、元々4人か何かの人から、どうやら広がってる。かなり遺伝子が近い状態に、そこの人達はあるんです。
吉井歌奈子:うん。
伊集院光:しかもそこには、その中で遺伝で起こる病気があって。かなりこれが深刻な病気で、かなりの方がこれで亡くなる。それで、どうしてこういうことが起きているみたいなことを調べていくドキュメンタリーなんですけどね。
吉井歌奈子:ええ。
伊集院光:そうすると、その深刻な遺伝子の病気は、その遺伝子は理由はわからないけど、マラリアに対して異常に強いっていう体質を持ってるんです。
内山研二:ほう。
伊集院光:だから、その人たちが今までその地域でものすごくマラリアが流行るたびに、マラリアに対して耐性のない遺伝子の人達は、どんどん亡くなるから。その発病すると、かなり危険な遺伝病の遺伝子を持っている人達は、生き残るわけです。
内山研二:はい。
伊集院光:そうすると、当然そういう人達のパーセンテージも増えてくるということを繰り返している。だけど、やっぱり地球上でとんでもないマラリアのブーム、マラリアの大流行が起こるたびに、その人達に命が託されていくという。
内山研二:うん。
伊集院光:その時に、凄いゆるい話なんだけど、僕はブサイクに生まれたことを凄く親を恨んだりしたことがある。軽い話で申し訳ないけど。
内山研二:いえいえ。
伊集院光:でも、その時に何か役に立つ可能性があるんだとか、我々には分からなかったけど、その時には分からなかったけど、その遺伝子というものに対して、良いも悪いもどうやらない。この言い方がね、そういう病気で苦労なさっている人を、もしかしたら傷付けるかもしれないから、本当に申し訳ないと思うんだけど、何かそう考えていくと、「人間が選別していくことって、どうなんだろう?」って。
内山研二:うん。
伊集院光:逆に言うと、重要なことじゃないですか。選別できるような科学を持ったということが、もしくは「選別」という言葉がよくなければ、「見分けられる」みたいな科学を手に入れたことを、何か本当にもっともっと考えていくべきなんだろうなって思うんですよね。
内山研二:それこそね、人工妊娠中絶というのは先程のアメリカの共和党大会の話に出ていましたけど。
伊集院光:うん。
内山研二:アメリカでも、二分するくらいものすごい大きな問題なんですよね。
伊集院光:うん。
内山研二:そこに、その1つの一歩踏み込む手前の判断として、こういう出生前診断というのが入ってきて。だからこれ、何が良いとか悪いとか、絶対にそれは言えないですからね。
伊集院光:そうなんですよね。
内山研二:言えないんですけど、そういうことがどんどんわかるようになってきた。その時に、人は新たな選択をしなくてはいけない、という時代なんですね。
伊集院光:そうですね。それで、当事者で家族にきちんと話し合って、ということだと思いますね。
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