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ギュレン師引き渡し拒否なら「大きな過ちになる」

エルドアン大統領、米トルコ関係に支障の可能性示唆

 【イスタンブール大治朋子】トルコのエルドアン大統領は20日夜、中東の衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューに答えた。エルドアン氏がクーデターの「首謀者」だと名指しし、現在米国に亡命中のイスラム教指導者、ギュレン師の引き渡しに米国が応じなければ「大きな過ちになる」と強調。引き渡し問題が両国関係に支障をきたす可能性があるとの考えを示した。

 また、今回のクーデターには多数の幹部が関与していたが、軍全体では「少数派だ」と指摘。一方で、反乱勢力と志を等しくする軍人が「どれほどいるかは分からない」とも語り、実態をつかみきれていない様子をうかがわせた。

 今回、反乱勢力は16日午前3時(日本時間同9時)ごろクーデターを決行予定だった。ところが、15日午後4時半ごろ、トルコ国家情報機構がこの動きを察知。これに反乱勢力が気づき、決行を同日午後9時ごろに前倒ししたとされる。

 エルドアン氏は「我々の情報機関には脆弱(ぜいじゃく)さがある」と述べ、食い止められなかったのは問題だとの認識を示した。

 また、法的根拠などを明示しないままの逮捕や拘束が拡大していることについて「我々は民主主義の議会制度の中にとどまるし、ここから出ることはない」と語り、法治国家としての手続きを順守しているとの立場を改めて主張した。

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