23歳自衛官に無罪判決 京都地裁
生後4〜6カ月だった長女に激しく揺さぶるなどの暴行を加え、後遺症を伴うけがをさせたとして、傷害罪に問われた京都市南区の陸上自衛官、山本崚太被告(23)に対し、京都地裁は15日、無罪(求刑・懲役4年)を言い渡した。坪井祐子裁判官は「山本被告の犯行と断定する証拠はない」などとした。
山本被告は2014年11月下旬から15年1月2日にかけて、長女の体を持ち上げて前後に揺さぶるなどの暴行を加えたとして起訴された。長女は硬膜下血腫のため現在も後遺症がある。その後、医師に「揺さぶられ症候群」と診断された。
公判で山本被告は「暴行を加えたことがない」と一貫して無罪を主張。検察側は事件後に離婚した元妻の供述などから「長女の容体が急変した直前に一緒にいたのは山本被告のみで、犯行に及んだと十分に認定できる」としていたが、坪井裁判官は「妻の供述の信用性を担保する十分な証拠がない」と述べた。
山本被告は「やっていないので無罪になってよかった」と話した。
京都地検の矢本忠嗣次席検事は「判決内容を精査し、上級庁とも協議のうえ、適切に対応したい」とのコメントを出した。【川瀬慎一朗】