河野統幕長「外務省の要請あれば対応」

河野統幕長「外務省の要請あれば対応」
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アフリカの南スーダンからの日本人の国外退避に備えるため航空自衛隊の輸送機が派遣されたことについて、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は、14日の記者会見で、「外務省からの要請があれば対応していきたい」と述べ、現地に待機しながら対応を検討する考えを示しました。
南スーダンで、政府軍と反政府勢力の間で激しい戦闘が起きたことを受けて、防衛省は現地に残る日本人の国外退避に備えるため航空自衛隊のC130輸送機3機を派遣し、日本時間の14日朝、アフリカのジブチに到着しました。
河野統合幕僚長は記者会見の中で現地の状況について、「空港が再開するなど一時より治安が回復してきたと認識している。自衛隊の宿営地の周りで銃撃の音が聞こえたことがあったが、宿営地が直接狙われたり着弾したりするようなことは確認されていない」と述べました。
そのうえで、輸送機の運用について、「大使館の関係者などが現地に残っているので、外務省からの要請があれば国外退避に対応したい。日本人を輸送することになった場合、座席が余っていれば外国人を運ぶ可能性もある」と述べ、ジブチに待機しながら対応を検討する考えを示しました。