こんにちは、arto総研のToshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回は前回に引き続きゴッホを紹介しようと思います。
フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホは後期印象派を代表する画家です。その名前を知らない人はいない程に有名な画家です。
生い立ちなどは前回の記事で紹介しているので、そちらも合わせてお読みいただければと思います。
それでは作品を見ていきましょう。
作品紹介
イーゼルの前の自画像
タイトルの通り、ゴッホの自画像です。ゴッホは自画像を結構な数を描いているのですが、本作は特に有名なものです。この時はまだ耳はついています。
種をまく人
本作はジャン=フランソワ・ミレーが描いた『種をまく人』から影響を受け制作されたものです。ゴッホはミレーの『種をまく人』に特別な思い入れがありました。また、ミレーの『種をまく人』は素晴らしいけれど色彩がない、というようなことを言っており、その通り色彩豊かな作品になっています。農夫のその姿は力強く、自然と調和して生きていく理想的な姿が描かれています。
夜のカフェテラス
描かれているのは南フランスのアルルという場所にある、フォラン広場のカフェです。今の客層はどうなっているのか知りませんが、当時は比較的富裕層向けのカフェだったようです。このカフェは今でも残っており、「カフェ・バン・ゴッホ」という名前で営業中です。観光地としても有名です。この通りの写真がウィキペディアにパブリックドメインで掲載されていたので参考までに引用しておきます。
参考:カフェテラスの風景、File:Cafe Terrace Arles.jpg - Wikimedia Commons
ひまわり 15本
やはりゴッホと言えばこれでしょう、『ひまわり』です。本作のひまわりは15本で、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館が所蔵しています。3992万1750ドル(当時のレートで約58億円)で落札され、当時色んな意味で話題となりました。本作のように、花瓶にひまわりが飾られてる構図の作品は本作を含め7点あり、内6点が現存しています。1点が消えたわけですが、消えたのは2番目の作品とされる5本で、これも日本にあったのですが第二次世界大戦で消失しました。
参考:『ひまわり 5本』
包帯をしてパイプをくわえた自画像
有名なゴッホの耳切事件の直後に描かれたとされる作品です。1889年12月23日、同居していたゴッホとゴーギャンが芸術論を交わし激論へと発展、激昂したゴッホは剃刀で自身の耳(実際には耳たぶ)を切り落としました。ちなみに切り落とされた耳を、ゴッホは娼婦ラシェルに送っています。また耳切事件には諸説あり、ゴッホが切り落としたとする説が有名ですが、ゴーギャンが切り落としたする説もあります。
アルルの病院の庭
耳切事件の後、精神病院に入院することとなるゴッホですが、その病院の中庭を描いたのが本作です。ゴッホは2つの病院に入院することになるのですが、これは最初に入院した方の病院です。弱っていたゴッホは絵を描くことで精神が回復していくのですが、この中庭はお気に入りの画題でした。
星月夜
2つ目の病院、サン・レミのカトリック精神病院にて描かれた作品です。左に描かれているのは糸杉と呼ばれる木で、これはゴッホの病室の窓から見れたようです。しかし中央に描かれている教会や家々は想像によるものです。ゴッホは自然との調和をよく考えていたようなのですが、空の渦は地上の教会と交わろうとしているかのようにも、見えなくもない。
刑務所の中庭
こちらも2つ目の病院、サン・レミのカトリック精神病院にて描かれた作品です。円を描きながら歩き続ける囚人たちからは絶望を感じます。ゴッホの精神状態が現れているのでしょうか。しかし俯き歩き続ける囚人の中にただ一人、こちらを見ている男がおり(ゴッホ自身だとする説もあります)、さらに高い壁の上には光があることから、ゴッホの希望のようなものも感じることが出来ます。
カラスのいる麦畑
ゴッホ最後の作品。どこか不安を感じさせるような、不吉な印象を見る者に与えています。多くのカラスが飛んでおり、不吉さをより際立たさせています。まるでゴッホの精神をそのまま投影させたかのような作品です。この作品を描いた数週間後にゴッホは自殺します(撃たれたとする説もあります)。死の直前という特別な状態にあったからこそ描けた作品。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
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