町初女性副町長、出張後登庁せず 文科省から出向
文部科学省から佐賀県上峰町に出向している松井佳奈江副町長(36)が、文科省の要請で6月末に東京出張に出かけたが、そのまま町役場に登庁していない。文科省から「健康上の理由」との連絡を受けた武広勇平町長は「急なことで驚いている。今後どうなるか心配だ」と、戸惑いを見せている。
町によると、松井副町長は6月28日、2日間の日程で東京へ出張した。しかし予定の30日、町役場に登庁しなかった。このため町が文科省に問い合わせたところ、7月1日までの出張延長を要請されたという。
ところが、週が明けた同4日にも姿を見せないため、再度の問い合わせに文科省から「健康上の理由で休ませたい」と返答があった。町は13日も副町長と直接連絡を取れていないという。
松井副町長は、文科省生涯学習政策局地域学習活動企画係長から上峰町に出向。今年4月、町初の女性副町長に就任した。任期は2017年度末までの2年間で、6月議会には出席した。
武広町長は「体調を第一に考え、文科省と協議しながら見守りたい」と話している。毎日新聞の取材に文科省人事課は「本人は療養中だと聞いている」と答えている。【満島史朗】