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トランプ氏正式指名を阻止の動き

トランプ氏=西田進一郎撮影

 【クリーブランド(米中西部オハイオ州)國枝すみれ】米大統領選の候補者を選ぶ共和党全国党大会が18日に始まるのを前に、実業家ドナルド・トランプ氏の正式指名を大会規則の変更で阻止しようとする動きが、投票権を持つ代議員の間で浮上している。予備選・党員集会で大勝したトランプ氏に対する「党内反乱」の成否は不明だが、党内にくすぶる強い反感を象徴する動きだ。

 西部コロラド州の代議員ケンドール・ウンラ氏は11日、党大会が開かれるクリーブランドで他の代議員にトランプ氏に投票しないよう説得を続けていた。「過半数にあたる1237人の約7割から内諾を得た。勢いはある」と自信をみせた。

 ウンラ氏はトランプ氏に反対する理由を「共和党の価値観を体現せず、我々が培ってきた保守主義をハンマーでたたき壊そうとしている。(民主党候補指名が確実な)クリントン氏に勝利できない」と説明した。

 党大会では各州の全代議員2472人が投票し大統領候補者を正式指名する。地元の予備選などでトランプ氏が勝利した地区の代議員は、結果に沿って票を投じる義務がある。

 これに対し、ウンラ氏らは「良心に従って投票する」という一項を党大会の規則に盛り込んで、各代議員が自由に投票できる雰囲気の醸成を狙っている。

 党大会規則の変更には、党の規則委員会(定員112人)で議案を発議し、党大会で代議員の過半数の賛成を得る必要がある。

 ウンラ氏らは「大会開始まで説得を続ける。トランプ氏は共和党の首を絞める縛り首のひもだ。切らなければ党は全てを失う」と語り、指名阻止に意欲を見せた。

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