土砂に乗り上げ脱線、けが人なし 広島・三次
14日午前5時40分ごろ、広島県三次市青河(あおが)町のJR芸備線西三次−志和地間で、三次発広島行きの下り普通列車(4両編成)が線路脇の斜面から流入した土砂に乗り上げ、先頭車両が脱線した。乗客24人にけがはなく、代行輸送のタクシーに乗り換えた。JR西日本広島支社によると、運転士が土砂に気づいて非常ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。
運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官2人を現地に派遣して詳しい原因を調べる。
広島県によると、三次市では14日午前2時までの1時間に57ミリの強い雨を観測し、同2時40分から4時40分まで土砂災害警戒情報を出していた。
芸備線は脱線と大雨のため、甲立(同県安芸高田市)−備後落合(同県庄原市)間で上下線とも運転を見合わせた。三次駅で代行バスを待っていた県立高校2年生の沖原奎吾さん(16)は「列車が止まって戸惑っている。早く学校に行きたい」と不安そうに話した。【立石信夫、岡本幸信】