2016年7月11日10時09分
ドイツのメルケル首相は10日、欧州連合(EU)離脱を国民投票で決めた英政府に対し、次期首相が選出され次第、EU基本条約(リスボン条約)50条を発動し、正式な離脱交渉に着手することを望むと明らかにした。写真はベルリンで6月撮影(2016年 ロイター/HANNIBAL HANSCHKE)
[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は10日、欧州連合(EU)離脱を国民投票で決めた英政府に対し、次期首相が選出され次第、EU基本条約(リスボン条約)50条を発動し、正式な離脱交渉に着手することを望むと明らかにした。ドイツZDFテレビのインタビューで語った。
メルケル首相は「(国民投票でEU離脱という)決定はなされた。次のステップは、新しい首相が誕生した後の第50条の発動だ」と語った。
また、英国のEU離脱が実現しない可能性について問われると、「実現を期待する。わたしは英国からの離脱の正式通知を強く期待している」と答えた。
国民投票の結果を受けて辞意を表明したキャメロン英首相の後任を決める保守党党首選は、メイ内相とレッドソム・エネルギー担当閣外相の2候補に絞られた。新首相は9月9日に選出される見通し。
有力候補とされるメイ氏は第50条の発動を急がない方針を示している。一方、英国、EUの企業や投資家は、英国とEUの今後の通商関係についてできるだけ早期に明確な見通しが示されることを望んでいる。
メルケル首相は「われわれは英国に対し、離脱を正式に通知するまではいかなる交渉にも応じず、(離脱交渉で一部の特権を残すような)えり好みは許されないと明確に伝えてきた」と述べた。
6月23日の英国民投票で多くの国民がEU離脱を支持した背景には、EU圏内から大量に流入する移民への懸念があった。
メルケル首相は、移民受け入れに寛容なドイツの方針が英国のEU離脱決定の一因となったと感じているかと問われると、欧州は戦禍を逃れてきた移民を保護する責任がある、と答えた。
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朝日新聞国際報道部
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