テレビCMでもよく目にする「RIZAP(ライザップ)」が英語教育業界に参入します。「2ヶ月でTOEIC200点アップ」を目指す「RIZAP ENGLISH」を都内で開始するようです。
サウスピークは「3ヶ月でTOEICが平均200点上がる語学学校」と銘打っていますので、「2ヶ月でTOEIC200点アップを目指す」というRIZAP ENGLISHの広告には非常に興味があります。そもそも「2ヶ月でTOEIC200点アップ」が可能かどうかを検証したいと思います。
2ヶ月でTOEIC200点アップは可能か?
「2ヶ月でTOEIC200点アップすることはできるのか?」この疑問に対する答えは「可能」です。ただし、
平均200点UPではなくて、一部の生徒の成績
という点に注意が必要です。
大事なのは、「何人のうち1人その成果がでるのかという点」です。RIZAP ENGLISHでも超優秀な一部の人の中から、おそらくTOP5%の生徒の中から、2ヶ月でTOEIC200点アップを達成する人は出てくると思います。しかし、おそらく「平均」でTOEIC(R)試験で200点アップはきわめてきわめて難しいでしょう。2ヶ月でTOEIC200点アップを「目指す」と書かれているように、あくまで「目指す」のであって、「平均」で達成できているというわけではないという点に注意が必要です。
一方、サウスピークでは「3ヶ月でTOEICが平均200点上がる語学学校」と言っているように「平均」を公開しています。中には、2ヶ月で200点以上TOEICが上がる人もいます。しかし、サウスピークでは全体の「平均」結果を公開することの方が意味があると考えております。
優秀な一部の人の成績だけ公開するという英語教育業界でずっと行われてきた広告手法は、顧客に対して誤った期待を抱かせる可能性があり、長期的に見ても業界全体に良い影響があるとは思えません。そのため、サウスピークでは統計情報をとり「平均」の成績を公開しています。英語業界で平均的な実績を公開しているのはおそらくサウスピークだけです。

2015年7月〜2016年6月の全生徒のデータをもとに作成。

TOEIC400点〜595点の人がサウスピークに2ヶ月留学するとTOEICが「平均」200点以上あがります。
その他、データの詳細は下記をご覧ください。
【参考記事】語学留学業界初の大規模実証調査を実施:349名のデータから3ヶ月の留学で平均TOEICが200点以上上がることが実証されました。
RIZAP ENGLISHで気になる点
↓ RIZAP ENGLISHのウェブサイトに掲載されてある体験談。
TOEIC495で洋画が聞き取れるようになったそうです。。。TOEIC900点でも洋画を完全には聞き取れないので、まあ、「体験者個人の感想」とのことですね。聞き取れた表現も”How are you doing?”みたいな基本表現のことを指しているのかもしれませんし。
(参考記事)映画を字幕無しで観るためにはどれだけの英語力が必要?
もう一つ気になるのが、「RIZAP ENGLISH独自試験による結果」と書いてあるところです。
TOEIC公式試験ではなく、独自試験???
公式のTOEICではなくてRIZAPの独自英語試験の結果をTOEIC試験の点数に換算するということなんでしょうか?TOEICの公式試験じゃないと就職や大学院入試などでは、受け付けれもらえないと思いますが。いずれにしてもTOEIC公式の点数ではないようです。もちろん、サウスピークは公式試験の結果を利用しています。
さらにツッコミどころがあるのは、こちらのインタビューです。以下、不可解な点をまとめました。
疑問点(1)本当にTOEIC445点から学習を始めたのか?
英語学習ではスタート時点の点数を低く偽ることはとても簡単です。テストで手を抜けばいいだけですから。ダイエットとは違って点数を偽って、スタートラインを低く設定するのは本当に簡単です。
この市川さんの場合、最初にTOEIC(R)試験で445点から学習を始めたのかどうか不明であるし、また895点に上がったのかどうかも不明です。この895点という点数は、すでに述べたように独自試験の結果ですので。要は点数が本当に上がったのかどうかはこのインタビューからは全く判断出来ないのです。
疑問点(2)2ヶ月でTOEIC450点を上げることは可能か?
TOEIC(R)試験で450点(445点⇒895点)アップさせるとなると、勉強時間は1400~1800時間は必要になります。
(参考記事)TOEIC(R)試験の点数を上げるために必要な勉強時間
TOEIC試験対策の専門家がつきっきりでみれば、この勉強時間を多少は減らせますが、それでも最低1,000時間は勉強時間を確保する必要があります。では2ヶ月で1,000時間の勉強時間を確保できるのか計算してみましょう。平日6時間、週2日の休日と祝日に12時間毎日勉強したならば、どうなるでしょうか。ざっくりと計算してみました。
2016年7月に確保出来る勉強時間
(平日)20日×6時間=120時間 + (休日・祝日)11日×12時間=132時間 = 252時間
平日6時間、休日12時間というありえないくらい勉強しても1ヶ月に確保出来るのは250時間です。2ヶ月で500時間です。TOEIC(R)試験の点数向上に必要な時間(最短最高の効率で1,000時間、通常ならば1,400~1,800時間)にはまったく足りていません。端的に言って、無理です。日本で働きながら2ヶ月でTOEIC(R)試験で450点も上げるのは。だいたい社会人が平日に勉強できるのは1日3時間が限界ですし、休日も6~8時間が限度です。
サウスピークのように衣食住全ての家事を代替して、平日毎日10時間勉強して、1週間で合計58時間勉強できる勉強漬けの環境を整えてさえも、2ヶ月で450点(445点⇒895点)も上がった生徒はこれまでのところ1人もいません。
インタビューに登場する市川さんに条件が近いのはこちらのKimieさんの体験談ですが、それでも3ヶ月で375点アップです。
2ヶ月でTOEIC450点はどうやっても無理だと思います。100万歩譲って可能であると仮定しても、10,000人に1人とかそういう奇跡といわれるレベルで可能だと思います。
RIZAP ENGLISHとサウスピーク留学の比較
RIZAP ENGLISHとサウスピーク留学を比較してみました。
1. 勉強時間の確保
RIZAP ENGLISHとサウスピーク・フィリピン留学を比較してまず一番大きな違いは、勉強時間の確保です。サウスピークでは、毎日3食の食事、掃除、洗濯がついてきて、校舎と宿舎が一体ですので通学時間もありません。そのため、学生は平均で1日10時間の学習が可能です。
一方、RIZAP ENGLISHの場合は通学型の語学学校ですので、通学時間がかかるだけではなく、家事もする必要があるため、学習時間をいかに長く確保するのかという点が大きな課題となります。すでに述べたように英語学習はありえないくらいお限界まで頑張ってはじめて「200時間/1ヶ月」の勉強時間を確保出来ます。

サウスピークで1日10時間の勉強時間を確保できるのは、全ての家事を学校スタッフに行ってもらえるから。
2. 英会話のレッスン
サウスピークの留学の場合は、英会話や発音矯正のマンツーマンレッスンを受講することができます。これはフィリピンの安い人件費があるため可能なのです。一方、RIZAP ENGLISHの場合は詳細不明ですが、日本にあるためそれほど多くマンツーマンレッスンが行うことは出来ないでしょう。
3. 料金
RIZAP ENGLISHは2ヶ月で298,000円ということですので、サウスピークの留学とほとんど同じ価格帯ですね。料金に関してはそれほど差がないと思います。しかしながら、サウスピークの場合は、食事と宿泊費も含まれた料金であるため、実質は半額以下のレッスン料になります。
4. サウスピークのデメリット
RIZAP ENGLISHと比較してサウスピークのデメリットとなるのは、やはりフィリピンに留学しないといけないという点だと思います。仕事を続けながら、長期留学を行うことは不可能ですので、都内で通えるという点においてRIZAP ENGLISHが有利だと思います。
↓ サウスピークも新宿にオフィスがあり、毎週火曜日と日曜日に新宿で説明会を行っていますので、こちらもぜひご検討ください!




