『ゼロの焦点』 電子書籍 名言まとめ
人間は意識の下にぼんやりと感じていても、それが明瞭には上に出てこないことがある。そのことが具体的な思考となるのは、外界の具象的な刺激をうけて、表面にひきだされてからではなかろうか。思索的な分析がそれからはじまる。
女は、相手のその未知におそれと、魅惑を感じるのだ。そうして結婚した後は、未知の部分はしだいに正体が知れてきて、恐怖は去り、魅惑は平凡化してしまうのであろう。
女にまるきり交渉のない男というのは、どこか軽蔑してもいいようなところをもっていた。もっていたというよりも、女が感覚で発見するのかもしれない。そんな男に清潔感というものは、滅多になかった。身体の上でも、仕事の上でも、ある虚弱さを感じるのだ。
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