政府・日銀 金融市場の安定へ緊密に連携

政府・日銀 金融市場の安定へ緊密に連携
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イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことに伴う世界経済の先行きへの懸念から今週に入ってからも円高の傾向が続くなか、政府・日銀は8日、会合を開き、金融市場の安定に向けて緊密に連携していくことを確認しました。
8日、金融庁で開かれた会合には財務省の浅川財務官と金融庁の森長官、それに日銀の雨宮理事らが出席しました。
金融市場では先月、行われたイギリスの国民投票以降、比較的安全な通貨として円を買う動きが広がり、急激に円高が進みました。
今週に入ってからも、イギリスで不動産に投資するファンドの取り引き停止が相次いだり、多額の不良債権を抱えるイタリアの銀行の株価が急落したりしたことで、外国為替市場では、世界経済の先行きへの懸念が改めて強まり、円高傾向が続いています。
8日の会合では、投資家がリスクを避ける姿勢をさらに強めれば、一段と円高が進むおそれもあるとして、金融市場の安定に向けて政府・日銀が緊密に連携していくことを確認しました。
会合のあと、浅川財務官は記者団に対し、「先週以降の市場の動きを確認しさまざまなリスクについて認識を共有した。市場の変動がなかなか収まらないが、特に為替については緊張感を持ち、投機的な動きがあれば必要な対応をきちんとしていく」と述べました。