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マッカランが280円!フォアグラがワンコイン!入場料以外はすべて原価の銀座「原価BAR」が想像以上だった

「銀座」という言葉を耳にした時、どんなことを思い浮かべますか?なんだかお金に余裕のある大人が遊ぶ街だというイメージがあるのではないでしょうか。そんなハイソな街・銀座になんと破格で高級酒が楽しめるバーがありました。今回は、お酒やグルメ好きには夢のようなお店「原価バー GINZA」をご紹介します。(銀座・有楽町・築地)

マッカランが280円!フォアグラがワンコイン!入場料以外はすべて原価の銀座「原価BAR」が想像以上だった

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原価バー銀座

食事やお酒が原価で楽しめる「原価バー」。

中でも、五反田店や赤坂見附店に比べて数多くの高級酒を揃えているのがここ「原価バー GINZA」です。

原価バー銀座

看板や名前を見て想像しがちなイメージに反して、オーセンティックで大人の香り漂う素敵な内装ですね。

原価バー銀座

今回は「原価バー」の専務取締役、柳谷さんにお話を伺いつつ、お酒や食事をご紹介していきます。

 

柳谷さん:

原価と聞くと激安店のような印象を与えてしまうかもしれませんが、この店は安さで勝負しているわけではございません。

「良いものを安く」というのがコンセプトになっています。普段手が出ないような高級なものを体験してほしい、という思いが根本にあるのです。

質の悪い安いものではなく、上質なものを楽しんでもらいたい。そのために、最低限店をやっていくためのお代を入場料(税込2,500円)として頂いて、そこからは原価で楽しんでいただくという形になります。

要は「スペースを貸している」といった感覚に近いかもしれませんね。

原価バー銀座

マッカランの12年が280円(税込)で……!?

 

柳谷さん:

入場料があるので、あまりお酒の量を飲めない方には損だとお思いになるかもしれませんが、最低でも3杯飲めば元がとれるようになっています。高級なお酒を飲めば、1杯でも元がとれますよ。

原価バー銀座

柳谷さん:

この店のもう一つの特徴として、お酒が新鮮だという点があります。

よその店ではなかなか注文がない高級酒は、開封してから時間が経って古くなってしまうこともありますが、この店ではコンスタントに注文があるので、酒瓶の入れ替わりが早く、新鮮な状態のものがお出しできるんですよ。

原価バー銀座

左から、最高級ブランデー「レミー・マルタン ルイ13世」と「リシャール・ヘネシー」。

普通のお店なら1杯ウン万円するこのお酒が、ここなら9,900円(税込)と14,750円(税込)で飲むことができます。

原価バー銀座

グレンリベット三本。

中央のグレンリベットはなんと1961年製!貴重ですね。

原価バー銀座

ワインに詳しいスタッフの長岡さんにオススメのワインをご紹介いただきました。

原価バー銀座

左のボトルが「カサーレヴェッキオ モンテプルチャーノダブルッツォ」。

ワイン漫画「神の雫」にも登場する、コスパの良い赤ワイン。メニューにあるワインの中で唯一グラスワインでも提供しています。味が濃く、お肉との相性もぴったり。

 

右のボトルは「チェレット バローロ・ゾンケッラ」。

ワインの王様と呼ばれる「バローロ」という品種のもので、この店でも一番人気のあるワインです。通常の店ならボトル2万は下らないこのワイン、ここでは5,070円(税込)というリーズナブルな価格で楽しむことができます。

 

 

では、ここから実際に注文していこうと思います!

原価バー銀座

まず一杯目はビールから。

伊勢志摩サミット開催を記念して造られた「サミットビール2016」。「サミット」と呼ばれるホップのみを使用しています。

原価バー銀座

ビールに併せて注文したのは紫アスパラの串焼き。写真を見て分かる通り、かなりデカいです。サックリとした食感で、普通のアスパラとはまた違った風情があります。

原価バー銀座

2杯目は「スーズトニック」。

フランスの薬草酒であるスーズを使ったカクテルで、酸味と甘みが合わさったスッキリとした味です。スーズは画家のパブロ・ピカソが愛飲していたことでも知られています。

原価バー銀座

カクテルと一緒に注文したのは「大山鶏(だいせんどり)」の焼き鳥。

オープンからつぎ足し続けているタレはワインと醤油がベースになっています。フォアグラなどの油を吸ったタレは鶏肉との相性も◎。これがなんと150円(税込)という屋台の焼き鳥屋並の値段で注文できます。

原価バー銀座

原価バー銀座

お次はフォアグラと、先ほど紹介したワイン「カサーレヴェッキオ モンテプルチャーノダブルッツォ」をグラスで。

とろけるような甘みのあるこのフォアグラ、なんとワンコインで食べることができます。

 

柳谷さん曰く「フォアグラは若い人にこそ食べてほしい。安くて質の悪いフォアグラではなく、本当においしいフォアグラをみなさんに体験してほしいのです」とのこと。

原価バー銀座

次に注文したのが牡蠣と「ボウモア」の18年もの。「キャッツアイ」と呼ばれるこの牡蠣は、ノロウイルスの存在しない海で養殖されているので、生食でも安心。普通に食べても美味ですが、今回はこの店ならではの贅沢な食べ方で楽しみましょう。

原価バー銀座

スポイトで、牡蠣にボウモアをたっぷり垂らしていただきます。

口の中に流し込むと、牡蠣の滋味あふれる味わいと、アイラモルトの香りがマリアージュされて絶品です。ボウモアは潮の香りのするウイスキーといわれているので、牡蠣とも相性がいいんですね。

原価バー銀座

お待ちかねのサーロインステーキと、ボトラーズのA.D.RATTRAY オルトモア25年。

ボトラーズとは、瓶詰め会社が蒸留所からウイスキー買った後に、寝かせたり樽を変えたりして販売するウイスキーのこと。少数生産のものが多いので、一期一会の出会いを楽しめるかも。

今回は筆者の年齢と同じ、90年生まれのものを出していただきました。

原価バー銀座

きれいにサシの入った黒毛和牛のサーロインステーキも、もちろん原価で楽しめます。味付けは、素材を活かしたシンプルなもの。あふれる肉汁がたまりません。

原価バー銀座

お次は、「本日のまかない」を注文。

150円〜の価格帯で、ほどよくお腹にたまるご飯が食べられます。今日のメニューは「鶏ひき肉のココナッツカレー」200円(税込)。タリスカーのハイボールと一緒にいただきます。

原価バー銀座

タリスカーのハイボールには、なんとコショウをかけて楽しみます。

コショウのスパイシーな風味が驚くほど馴染む、不思議な味わいでした。柳谷さんはタリスカー以外のウイスキーでも試したそうなのですが、両方の味が引き立つのはタリスカーのみだったそうです。

原価バー銀座

締めは、ラムとチーズとチョコレートで。ラムが「オールドモンク」、チーズが「ロックフォール カルル」、チョコレートが「ジャバグレー」という名前です。

このブルーチーズは蜂蜜とよく合うので、蜜のような甘みのある「オールドモンク」とも相性バツグン。チョコレートは言わずもがな、口の中でラムと一緒に溶かせば至福のハーモニーを楽しめます。

 

 

一級品のグルメやお酒を気軽な値段で楽しめるプレミアムな場所「原価バー GINZA」。普段なら決して口にできないような上等なものも、ここなら手をのばすことができます。

記念日に高級なものを楽しむというのも悪くはないですが、たまにはなんでもない日にリッチな気分を味わってみてはどうでしょうか。

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

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著者・SPECIAL THANKS

今井辰実

今井辰実

新宿ゴールデン街の元バーテンダー。

お酒と海外小説が好き。

編集/Concent編集部

撮影/山本泰輔

 

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