「海外だと太っていると出世できない」って本当?六本木の外国人に聞いてみた
2016/7/6 19:42 ネタりかコンテンツ部
こんにちは、ネタりかコンテンツ部の菊池(@kossetsu)です。
「海外だと太っていると出世できない」って言葉、聞いたことありませんか?
体格を自己管理できないと、仕事もできないように見なされる、とまことしやかに言われています。
でも、それって実際のところどうなのでしょうか? 六本木にいる外国人に聞いてみました。
僕は英語ができないので通訳としてライターのナッツさん(@nuts612)に来ていただきました。
会話はすべてナッツさんが英語で行っています。
「聞いたことがない」(ドイツ)
こちらは現在は日本在住で、以前ドイツで働いていたという方。
「評価に影響することはない」(オーストラリア)
こちらは旅行でラグビーを見に来ているオーストラリアの方。起業して、会社を経営しているそうです。
「太っていても出世している人はたくさんいる」(イギリス)
こちらはラグビーの取材に来ているというイギリスの報道関係者の方。
「太っている上司もいる」(アメリカ)
アメリカで官庁関係の仕事をしているという方。出張で日本に来ているそうです。
ニューヨークで働いている日本人にも聞いてみた
今現在、アメリカで働いている日本人のNさんにも話を聞いてみました。Nさんは今年からニューヨークにある金融系の会社に勤めているそうです。
──Nさんが働いている会社では、「太っている人は出世できない」という風潮はありますか?
そういう風潮は特に感じないですね。実際に太っていても肩書きが上がってる人はいます。
ただ、ビジネスの場で太っている人にあまり会わない、というのはあるので、自然と体型には気をつけているかもしれません。
──アメリカで、世間的にそういうこと(「太っていると出世しづらい」)が言われているのを聞くことはありますか?
明確にそういう話を聞いたことはありません。
この理由は、推測も入りますが、アメリカは差別に対しての意識が非常に高いことがあるかもしれません。
特にビジネスの場では、人種や言語、宗教などで何かを分類することはタブーに近いと考えています。
こちらで知り合った人事系コンサルの方も、職場でそういうことで不当な扱いを受けた場合は、すぐに訴えるべきだと話していました。
──アメリカのビジネスマンでジョギングしたり、ジムに通ったりする人は、趣味でやっていると捉えていいのでしょうか?
趣味の方が多いと思います。ニューヨークのマンハッタンは広い公園が多く、ランナーや自転車乗りが多いです。5分歩けばどこかしらにジムもあります。
アメリカは医療費がとても高いので、その抑制のために健康に気を使ってる人が多い気がします。
ただ、他州へ出張へ行った人などの話では、ジムもほとんどない地域もあると聞きます。ですので、これはニューヨークならではの限定的な話かもしれません。
まとめ
インタビューをしてみて、以下のことがわかりました。
・「太っている人は出世しづらい」という話は、外国人の方は「聞いたことがない」。
・体重のことで人を評価したり、話題にしたりするのは、「失礼」「差別的」と捉えられる可能性がある。
・ニューヨークではジョギングやジム通いが活発だが、それは「趣味」。
というわけで、海外で「太っていると出世しづらい」というのは言われていないようですし、話題にするのもやめておいた方がいいようです。
(文:菊池良、写真:アフロ)
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