恋人射殺の義足ランナーに6年の禁錮刑 南アフリカ
南アフリカの自宅で恋人の女性を射殺したとして、両足が義足の陸上選手オスカー・ピストリウス被告が殺人の罪に問われていた裁判で、地元の裁判所は禁錮6年の実刑判決を言い渡しました。
この裁判は南アフリカの両足が義足の陸上選手、ピストリウス被告が、3年前、首都プレトリアの自宅で、トイレの中にいた交際相手の女性をドア越しに銃で射殺したとして殺人の罪に問われているものです。
ピストリウス被告は「強盗だと思った」などとして無罪を主張し、高等裁判所は過失致死の罪で有罪としていましたが、去年、最高裁判所がこれを破棄し、未必の故意が認められるとして殺人罪で有罪とする判断を示していました。
弁護側は、情状酌量を求めていましたが、6日、高等裁判所は「本人に反省が見られる」などとして、15年以上の禁錮刑とする検察側の求刑よりも大幅に短い、禁錮6年を言い渡しました。
南アフリカの刑法では、殺人罪に対する量刑は、十分な根拠がないかぎり、15年以上の禁錮刑が科されることになっており、地元では、黒人の人たちや女性を中心に「不公平な判断だ」という批判の声が上がっています。
ピストリウス被告は両足義足のランナーとしてパラリンピックとともに、2012年のロンドンオリンピックにも出場し、南アフリカの英雄として尊敬を集めてきましたが、事件をきっかけに世界中のメディアが「英雄の転落」などと伝え、裁判の行方に関心が集まっていました。
ピストリウス被告は「強盗だと思った」などとして無罪を主張し、高等裁判所は過失致死の罪で有罪としていましたが、去年、最高裁判所がこれを破棄し、未必の故意が認められるとして殺人罪で有罪とする判断を示していました。
弁護側は、情状酌量を求めていましたが、6日、高等裁判所は「本人に反省が見られる」などとして、15年以上の禁錮刑とする検察側の求刑よりも大幅に短い、禁錮6年を言い渡しました。
南アフリカの刑法では、殺人罪に対する量刑は、十分な根拠がないかぎり、15年以上の禁錮刑が科されることになっており、地元では、黒人の人たちや女性を中心に「不公平な判断だ」という批判の声が上がっています。
ピストリウス被告は両足義足のランナーとしてパラリンピックとともに、2012年のロンドンオリンピックにも出場し、南アフリカの英雄として尊敬を集めてきましたが、事件をきっかけに世界中のメディアが「英雄の転落」などと伝え、裁判の行方に関心が集まっていました。