評価:★★★ 3.0点
この映画は、スターバックスのコーヒーと同様の評価のされ方を、アメリカ国内でされてるんじゃないかと感じました。
え〜っと、お聞き苦しければ謝罪しますが「スタバ」って「ヨーロッパ風のコーヒー」を飲んでる俺達ってクールだよねっていう、アメリカ人のカッコつけでしょ?
あのグランデやベンティってイタリア語らしいですよね?
そ〜いう話でいけで言えば、昔ニューヨークに出張した日本人が高級レストランに行ったところ、あからさまに人種差別的な扱いを受け、腹がたってフランス語で「ピュタン・デュ・ギャルソン・シル・ヴ・プレ!(くそボーイこっちこい!)」何て言ったとたん、「ウイ・ムッシュ」てなもんで、扱い良くなったとか・・・・・
つまりアメリカ文化は常に、自国にない文化と伝統を求めていて、逆に言えば自国文化は「欧州文化」に較べて劣っているというコンプレックスに、満ち満ちていると感じます。
この映画も、かつてのハリウッドのスターが落ち目になり、起死回生でレイモンドカーヴァの小説を舞台化し、ブロードウェイでの評価を欲しがりすったもんだする姿を描いて、笑える一作になっています。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥいわく、カーヴァの舞台劇を考えること自体が、もうすでにお笑い草らしいです。そんな無知なハリウッド役者が、ブロードウェイでの演技評価を求めることが、主人公の「スノビズム=俗物性」であり、チャンチャラ可笑しいという映画のようです。
だからこの映画の中でハリウッドの楽屋落ちや、ブロードウェイの評価のあり方や、名声を求めてジタバタする人間をオチョクリつつも、しかし、その実、その描きかたが結構スノッブなので、自己矛盾しちゃってるんじゃないのって思います・・・・・
例えば、主役のアラン・アーキンのバードマンは、もろにバットマンをイメージしますし、ナオミ・ワッツや、メグ・ライアンに対しても、相当キツイ冗談のネタにされ、更に現実の俳優とオバーラップするので、彼ら自体が名声を求める俗物として描かれているようで可哀想な位です。
正直、あざとい表現だと感じました。
さらにこの映画は、その「アメリカ的スノビズム」に迎合して、映画自体を演劇的に表現するという、アメリカの「白金マダム」あたりが見れば、あらオシャレだし面白いわ〜なんて言葉を頂けそうな撮り方になっているように感じます。
じつは、このメキシコ人監督には、その「スノビズム」を最後に笑ってくれるかと期待したんですが、どうもこの監督自身アメリカ的「アート崇拝」に毒されているようで、この「スノビズム」を肯定しているようで正直ガッカリしました・・・・・・私なんかは、舞台がそんなに偉いのって、思いますけど。
モチロン、舞台には舞台の優れた点がイッパイあることに反対するものではありません。
あの長い舞台を、演じきるには俳優としての高いスキルも必要でしょう。
でも、ハリウッドの映画俳優と優劣をつける問題ですか?
やっぱりこの映画は、ブロードウェイ偉い!ハリウッド駄目!と言ってるようで、そのエラソ〜な物言いに違和感を感じるんですが・・・・・・・・・
この映画が、アカデミー賞作品賞を獲ること自体、アメリカの「文化コンプレックス」が根深いという証明でしょう。
ま〜アメリカ人がアメリカ文化「ハリウッド映画」や「ミュージカル」「アメコミ」を文化的に低いとして、評価をしないのは勝手ですが、私は商業主義でコッテコッテのアメリカ文化が大好きなので、こんな「おゲージュツ」映画はアメリカ国内でのみ「文化的トラウマ治療」のために流通すればいいと思いました。
この手の「アメリカ的スノビズム」映画なら、ウッディ・アレンの方がまだコジれてネジまがっている分、アメリカ人ではない私には見てて楽しいです。
アメリカン・スノビズムをご賞味なりたい方はどうぞ、召し上がれ。
グランデ、ベンティどちらがお好み?
アメリカ・スノビズムを物語るもう一本:パリのアメリカ人
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有難うございます(^^)フラペチーノもイタリア語なんですか?
ね〜訳わかんないですよね…外国に行く事があって、カフェオレて言ったら、何?って顔されて、英語圏では「コーヒーアンドミルク」なんですって。じゃ〜日本は「コーヒー牛乳」でいいじゃんって話なんですが、けっきょく何かカッコつけたくてジタバタしている映画に見えましたm(__)m