【7月6日 時事通信社】中国の劉振民外務次官は共産党理論誌「求是」最新号に、南シナ海をめぐりフィリピンが起こした仲裁裁判を批判する文章を寄稿し、国際海洋法裁判所の柳井俊二所長(当時)が「意図的」に中国の立場に反対する仲裁人を任命したと主張して、公平性に疑問を呈した。

 劉次官は寄稿で、仲裁人5人のうち4人を柳井氏が任命したと指摘。その上で「中日間には領土主権と海洋境界をめぐる争いがあり、日本は南シナ海問題への介入を企図している」として、日本人の柳井氏は仲裁人選定を避けるべきだったと訴えた。

 また、柳井氏が任命した仲裁人には中国の立場と類似した主張に強く反対していた人物が含まれているとして、「柳井氏の動機と目的が意図的だったとしか解釈しようがない」と強調した。(c)時事通信社