こんにちは、芸術大好きToshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回は印象派のシスレーを紹介します。
アルフレッド・シスレー
アルフレッド・シスレー(1839‐1899年)は印象派の画家です。印象派において唯一、その生涯で評価されなかった人物として知られています。
1839年、パリに生まれます。父親は絹を扱う商人で非常に裕福な家庭でした。18歳の時叔父のいたロンドンへと移り商売を学びますが、美術の方に強い関心を持ったためパリに戻りアトリエに入門します。このアトリエにて、印象派を代表するモネやドガ、ルノワールたちとも会っています。
この時彼らは、当時ではあまり見慣れない手法で描いていたため評価されることがなく、作品も売れることはありませんでした。しかしシスレーは父親からの経済的な援助によりかなり恵まれた環境にあったようです。
しかし1870年に起きた普仏戦争の影響や、父の破産などにより財産を失います。ここで初めてシスレーは絵を売らなければならない状況に陥るのですが、性格柄か営業はあまり得意ではありませんでした。以後生涯を終えるまで経済的困窮は続くことになります。
後援者に支えられ、細々とした生活をしながらも精力的に作品制作に取り組みました。シスレーの技術が高いことは言うまでもありませんが、生涯において大きく注目されることはなく、死後の翌年、代表作『ポート・マルリの洪水』が高値で取引されています。
作品紹介
アルジャントゥイユのセーヌ河
アルジャントゥイユはパリの北西にあり、観光地としても非常に人気のスポットです。シスレー以外にも多くの印象派の画家たちが、この地で作品を描きました。ヨットが描かれていますが、アルジャントゥイユではヨットによる競技が盛んで協会の本部があるほど。競技でなくともヨットでゆったりと時間を過ごす人もいます。
アルジャントゥイユの広場
アルジャントゥイユの広場を描いた作品で、広場に光が差し込み、家々が光り輝いているのが印象的です。奥に見えるのはノートルダム聖堂です。
ルーヴシエンヌの庭 ― 雪の効果
シスレーの代表作です。ルーヴシエンヌは普仏戦争により起こったパリ・コミューンを避けるためにシスレーが訪れた場所で、その冬景色を描いているのが本作です。やや荒いタッチで雪の質感を表現しています。
ポール=マルリの洪水と小舟
1876年に起きたセーヌ川の氾濫による洪水が起きたポール=マルリの様子を描いた作品です。同テーマの作品は全部で6枚描かれており、その中1つです。水面に反射する光の表現も素晴らしいのですが、左側の家に対し、画面の3分の2ほどを占める水面や青空は非常に開放的であり、非日常を感じることが出来ます。
ハンプトンコートの橋の下
タイトルの通り、ハンプトン・コートの橋の下から川の様子を描いた作品です。シスレーの作品は開放的なものが多いのですが、本作はその大きな橋からやや圧迫感を感じさせます。水面に反射する光の表現が非常に繊細で美しいです。
スライドショーも作ったので良かったら見てみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
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