タイトル:ジャッジ・ドレッド(2012)
『ジャッジ・ドレッド』(原題: Dredd)は、2012年のイギリスのSFアクション映画である。1995年にもシルヴェスター・スタローン主演で映画化されたイギリスのコミックの再映画化・リブート作品[6]。主人公のドレッドを演じるのはカール・アーバンである。
予告編
レビューと評価
総合:★★★☆☆(3.7)
シチュエーションは、近未来の荒廃した世界で暮らす人々の犯罪をとりしまる「ジャッジ」と呼ばれる存在のお話です。
見た後で思ったんだけど、別に荒廃した世界でなくてもよかったのではと思うけど、原作がそうなっているのだからそうであるしか無いのでしょう。
ジャッジという存在は、警察的な存在であり、かつ、司法の権限も持ったいわばその場で判決を下し、己の判断に従って取り締まり対象をいかようにも裁くことが可能な権限を持つ人であります。これって、最強じゃね?
そんな最強の権限を持ったジャッジがいかに最強であるか、冒頭で紹介されます。ちなみにジャッジに対して牙をむいた人は全員例外なく、死刑確定ですwwwんな無茶な。
そんな世界ですという紹介の後に、メインストーリーが始まります。
ひたすらジャッジの世界で街を守り、悪人をさばいてきた主人公ドレッド(カール・アーバン*1)は、新米のジャッジ候補者を連れて最終試験をしてくれと頼まれます。新米ジャッジはもちろん、オリヴィア・サールビー演じる、アンダーソンです。この二人が、ある住居地区での麻薬組織と戦うというストーリーなのですが、ドレッドが基本無口な雰囲気でかっこいいのと、ずっとヘルメットをかぶって口だけしか見られないので、表情がわかりにくい。だが、それが良くて、口元の感じで彼が何を思い、考えているのかが伝わって来るほどにカール・アーバンのキャラ作りはよかったと思います。まぁ、ほとんど「への字」に曲げてただけだけど。。。
そして、オリヴィア・サールビー*2がかわいい!可愛いというよりも、なんだかかっこいいのです。その上で、作中でどこにも可愛らしさを表現している場所はないのに、かわいいのです。言っている意味がわからない人は、どうぞ実際にご覧下さい。
全体的なストーリーとしては大したことなく、ジャッジが特別な能力を持っていて、アメコミのように派手なアクションで敵をなぎ倒していくわけでもなく、ひたすら銃を撃ちまくる、ぽんぽん撃ちまくるだけの簡単なお仕事(いや実際は全然簡単ではないけど)なのですが、この新米アンダーソンの成長が楽しめる作品になっています。
最初は、悪人でも殺すことをためらってしまっていたお子ちゃまアンダーソンが、あることがきっかけでふっきれる瞬間がたまらなく良い。良いのです。ちなみにアンダーソンは「(壁越しでも)人の心を読むことができる」特殊能力があります(特殊能力あるんじゃん!)。その能力をここぞという時に発揮してくれるのですが、成長のきっかけとなるシーンもその能力を巧みに駆使しています。そしてちょいエロ。
そんな、今まで知らなかった、新しいお気に入りの女優を見つけた作品でした。
俳優:★★★★☆
ドレッド(カール・アーバン)
ひたすら口元しか拝むことのできない、ドレッド。への字のドレッド。あと、鼻息で「フー」という音を出すことで、「やれやれ」を表現しています。
え、他の感想は?なし!長年の経験を生かしたっぽい戦闘の数々で、それ自体は満足でした。
アンダーソン(オリヴィア・サールビー)
新米ジャッジはこの子しかいない!そう思わせてくれる素晴らしい配役でした。なぜ彼女がヘルメットをかぶっていないかというと、「かぶると超能力に支障が出るから」だそう。結構うまい言い訳考えましたねえ!
実はこの人、僕が毎年欠かさず見ている「ユナイテッド93」に出演していて、これがデビュー作とされているのですが、記憶に無いし、Wikipediaにも載っていないので、どこかのちょい役かもしれません。次の9・11に見る時にはしっかり確認したいと思います。
脚本:★★★☆☆
もうちょっと頑張れよ!脚本。せっかく世界観とか、設定は面白かったのに、ただ銃だけ使ってりゃいいってもんじゃ無いでしょう。演出の話になっちゃうかもしれないけど、もう少しアクションシーンとか、敵を素手で倒していくシーンも増やせばよかったと思いました。主にアンダーソン、細かい人の気持ちの変化の部分はとてもよかったと思います。
演出:★★★★☆
超ハイスピードカメラをゲットしたのか、監督はひたすらスローモーション映像を使いたくてしょうがないんだアピールしていましたwww
麻薬の効果として世界がスローモーションに感じるということで、そのようになっているわけですが、まぁなかなか面白かったですよ。銃撃シーンとか。
あと全体的に結構グロかったので、苦手な人は注意です。
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以下、注釈
*1:カール・アーバン(Karl Urban, 1972年6月7日 - )は、ニュージーランド・ウェリントン出身の俳優である。俳優になるために大学を中退し、ニュージーランドの舞台やテレビで活躍。『ロード・オブ・ザ・リング』のエオメル役に抜擢されて広く知られるようになった。
*2:イースト・ヴィレッジで生まれ育ち[3]、16歳のとき、演技の世界に入る[4]。2006年、ポール・グリーングラス監督の『ユナイテッド93』で映画に初出演し[5]、翌年、ジェイソン・ベイトマン監督の『JUNO/ジュノ』でエレン・ペイジと共演する[6]。2012年、ポール・ワイツ監督の『Being Flynn』ではロバート・デ・ニーロ、ポール・ダノ、ジュリアン・ムーアと共演し[7]、ピート・トラヴィス監督の『ジャッジ・ドレッド』ではカール・アーバンと共演する[8]。