これにはちゃんとした理由があります。
研究者たちが1mmサイズの「パックマン」の迷路を作って、そこに微生物をばらまいて遊んでいるように見える映像が公開されました。
ノルウェーの大学、Høgskolen i Sørøst-Norgeの研究者たちが、単細胞の繊毛虫を「パックマン」、多細胞の輪形動物を「モンスター」として、迷路の中へ入れて観察している様子をご覧ください。
こちらはThe Mary Sueが取り上げた、Hogskolen i Sorost-Norgeの動画。
パッと見、微生物を使って顕微鏡サイズのリアル「パックマン」をやろうとしているだけに見えますが、そうではありません。研究者によれば、通常微生物の観察に使われるシャーレ(ペトリ皿)のような環境は、実際の微生物の生息環境としては現実的ではないのです。
シャーレの上では、障害物などが何もない状況で微生物たちは動き回りますが、実際の生息環境では、たくさんの障害物がある中で微生物が動き回っているとのこと。それを再現し、さまざまな形の障害物がある中で、どうやって微生物たちが動き回るのか? そして障害物や捕食者にどう反応するのか? それを観察するために作られたのが、この「パックマン」マップの観察環境なんだそうです。
もしかすると将来の微生物研究ではシャーレではなく、こんな「パックマン」型の観察環境が一般的になるのかもしれません。
image by YouTube
source: YouTube via The Mary Sue
(abcxyz, ノルウェー語補助:Petra Ando)