プロ野球 6月の月間MVPにヤクルト山田など

プロ野球 6月の月間MVPにヤクルト山田など
プロ野球の6月の月間MVP=最優秀選手が発表され、セ・リーグの打者部門で打率、ホームラン、打点でリーグトップの成績を残したヤクルトの山田哲人選手など4人が選ばれました。
プロ野球の6月の月間MVPは6日発表されました。
このうちセ・リーグの打者部門はヤクルトの山田選手が5回目の受賞を果たしました。山田選手は23試合に出場し、打率3割4分6厘、ホームラン10本、28打点といずれもリーグトップの成績を残し、交流戦ではパ・リーグのすべての球団からホームランを打つ活躍を見せました。
投手部門は広島の野村祐輔投手が5年目で初めて選ばれました。野村投手は、登板した4試合すべてで勝ち星を挙げるなど、先月14日から始まった球団32年ぶりの11連勝にも大きく貢献しました。

一方、パ・リーグは打者部門でロッテの田村龍弘選手が4年目で初めて受賞しました。田村選手は出場した22試合のうち半分の11試合で複数安打をマークし、打率はリーグトップの4割と、課題だったバッティングで結果を出しました。キャッチャーの受賞はパ・リーグでは12年ぶりです。
投手部門では日本ハムの大谷翔平投手が2回目の受賞を果たしました。投手と野手の二刀流で活躍する大谷投手はピッチャーとして4試合に先発し、リーグで唯一の4勝を挙げました。防御率0.29と奪った三振41個はいずれもリーグトップでした。さらに自身が持っていたプロ野球最速を更新する163キロもマークしました。
大谷投手は今月に入ってからも好調を維持し5月下旬からの自身の連勝を7に伸ばしています。

ヤクルト・山田「なぜかわからないが調子よかった」

月間MVPを受賞したヤクルトの山田哲人選手は「うれしいです。満足せず、これからも受賞できるよう頑張りたい」と喜びを話しました。そのうえで、6月に10本のホームランを打ったことについて「自分自身でも打ったなと感じていた。なぜだかわからないが、バットが振れて調子がよかった。欲を出さずに打つことがいい結果につながっている」と話していました。

広島・野村「初めてなのでうれしい」

5年目で初受賞となった広島の野村祐輔投手は「初めてなので本当にうれしい。打たせて取る自分のピッチングができた。去年に比べるとストレートがよくなってきているので、その分、変化球も効果的になっている」と好調の要因を分析しました。そのうえで、「前田健太投手が大リーグに移籍して抜けた穴を少しでも埋められればとやってきたが、まだまだ全然足りない。チームもいい状態なので、7月もしっかり頑張りたい」と話していました。

ロッテ・田村「打てるようになって驚いている」

月間MVPを初めて受賞したロッテの田村龍弘選手は、「今回受賞したのはすごい選手ばかりで、そこに自分が入っているのはうれしいが、実感は湧いていない」と話しました。そのうえで、5月まで打率1割台と苦しみながら月間で打率4割をマークできたことについては、「いきなり打てるようになって驚いている。自分でも理由が分からない。この成績ならレギュラーとして認めてもらえると思う。打てない時も使い続けてくれた伊東監督に恩返しをするため今後もチームに貢献したい」と話していました。

日本ハム・大谷「やりたいことが出来ている」

6月の月間MVPを受賞した日本ハムの大谷翔平投手は「試合の中でやりたいことが出来ている。次の試合からもいろいろと取り組みながら、やっていきたい。悪い時に抑えるのが大事だと思う」と話しました。また11連勝中のチームについては「首位とのゲーム差が縮まってきていて、すごくいい流れだ。1試合1試合、大事に頑張っていきたい」と話していました。