クルマに乗っているとどうしても気になるのが燃費や消耗品。
実はちょっとした工夫でエコノミーに乗ることができます。
今回はそのなかでも特に効果的な方法を紹介したいと思います。
タイヤの空気
あなたはタイヤの点検を普段していますか?
タイヤ点検、空気圧管理を定期的にするだけでも燃費や乗り心地、タイヤ自体の消耗が大きく変化します。
自転車で実感してみよう
どれほど効果があるか実感してみるには自転車でやってみるとすごくわかりやすいです。
まずは自転車のタイヤの空気をパンパンにして走ってみてください。
いつもよりペダルが軽く感じて快適に乗ることができると思います。
次にタイヤから少し空気を抜いて走ってみましょう。
自転車にまたいで、タイヤがすこしヘコむ程度で良いです。あまり空気を抜きすぎると車輪自体が変形したりしまうので注意してください。
空気を抜いて走るとペダルが重くなって、さっきより足が疲れると思います。
自転車で足が疲れるという事は空気を抜いた時の方がエネルギーを消費しているという事です。
クルマに話を戻すと、同じようにタイヤの空気が少ない状態ではエンジンに余計な負担がかかります。
すなわち、エネルギー=ガソリン消費が大きくなるわけです。
ですから、タイヤ空気の管理が燃費に影響するのが理解できると思います。
空気圧管理をしましょう
タイヤの空気管理は空気圧で管理します。
タイヤ空気圧とはタイヤ内に充填された空気の圧力のことです。
タイヤ空気圧はエアーゲージという道具で計測します。
ホームセンターや自動車用品店で¥1,000前後で手に入ります。
↓こういうものです。
空気圧の単位は色々とありますが主に使用されているのは
- kpa
- kgf/cm2
1.0 kgf/cm2 = 100kpa です。
クルマの車種によって標準空気圧は異なりますので、クルマに合った空気圧を確認します。
普通は運転席側のドアを開けたところにステッカーが貼ってあります。
↓こんな感じです
この車でしたら前後とも230kpaが標準空気圧です
車種によって前後異なる場合もありますので注意してください。
標準より少し高めに入れるのがおすすめ
燃費を気にされる方はここで空気圧を少し高めで管理するのがおすすめです。
一般財団法人省エネルギーセンターの資料によると、排気量 2000cc の乗用車の場合、タイヤの空気圧が適正空気圧よりも50kPa(0.5kgf/cm2)不足した場合、市街地で 2.5%、郊外で 4.3%、高速道路で4.8%、それぞれ燃費が悪くすることが確認されています。
タイヤの空気も風船と同じように毎日少しづつ抜けていきます。
また、季節の変わり目はタイヤ内の温度も変化し、気圧が上がったり下がったりしています。
そのため1ヵ月に1度くらいは空気圧点検をするのが良いでしょう。
しかしこれが結構出来ないものです。そこで目安は標準に対して約10%増しで空気圧を調整しておきます。
230kpaなら250~260kpaにしておきます。
あらかじめ減る分を多目に充填しておくのです。ただし、あまり欲張って空気圧を高くしすぎると、グリップ力が落ちたり、乗り心地が悪く(ポンポン跳ねるような感じ)なってしまうので、上記のように10%増しぐらいが良いと思います。
また、空気圧を増すことにより、タイヤと路面の摩擦抵抗が下がりますので、タイヤの摩耗も減り、長持ちするようになります。
空気の充填はガソリンスタンドなどで
空気の重点はハンドポンプやフットポンプでもできますが、ガソリンスタンドなどでエアーコンプレッサーを借りて簡単に充填することが可能です。
ここで注意したいのが充填する際には手持ちエアーゲージで確認する事。
不特定多数の人が使うもので、ガソリンスタンドも無料サービスしている事がほとんどなのでコンプレッサーに付属しているエアーゲージが故障している事が多いです。
それから、空気は温度が高いと気圧が高くなり、低いと気圧は下がります。
タイヤは走行して摩擦抵抗が発生すると温まり、タイヤ内の空気圧が高まります。
ですから走行間もないタイヤが冷えている状態の時に計測するようにしましょう。