ノルウェーの生物学者たちが1ミリ四方の顕微鏡サイズ『パックマン』を作りました。パックマンは単細胞生物、モンスターは多細胞生物で、リアルに捕食・被食関係にあるもの同士が命がけの追いかけっこを繰り広げます。
ジョイスティックもコインスロットもなく、パワーエサもないので逆転してスコア稼ぎもできませんが、ぐるぐると迷路を追いかけっこしてるさまはゲームのよう。単なる伊達や酔狂で作ったのではなく、その目的は多細胞生物が単細胞生物を捕食する生態パターンを研究するため。壁や抜け道のあるパックマンボードは、空のペトリ皿よりも現実の環境に近いというわけです。
『パックマン』は食べる、『リブルラブル』は囲むなど、80年代ナムコゲームは「動詞」繋がりが多いため自然のシミュレーションに向いてるのかもしれません。分子工学の研究者の方々も『フォゾン』インターフェイスでの分子操作に挑んでもらいたいところです。