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【政治】参院選終盤情勢 改憲4党で3分の2の可能性 投票先未定なお4割十日投開票の参院選について、本紙は五日、独自の取材に共同通信社が三〜五日に行った電話世論調査を加味して終盤情勢を分析した。自民、公明両党の与党と、改憲に前向きなおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の「改憲四党」は、非改選と合わせ、改憲発議に必要な参院定数の三分の二以上となる七十八議席に届く可能性がある。非改選には改憲派の諸派・無所属議員もおり、これを加えるとさらに可能性は高まる。自民は二十七年ぶりに参院で単独過半数を回復する五十七議席を超える情勢。 ただ、世論調査では選挙区、比例代表とも40%以上が投票先について未定と答えており、今後情勢が変わる可能性がある。 自民は改選五十議席を上回るのが確実な情勢。野党四党の統一候補との対決になった三十二の一人区では、二十議席以上を固めているほか、複数区も東京、千葉で二議席獲得が有力になっている。 比例代表も前回二〇一三年の十八議席を上回る勢いだ。沖縄では現職閣僚が苦戦している。 公明は改選九議席の維持が確実で、さらに上積みを目指す。選挙区は七人全員が当選する可能性がある。安倍晋三首相が勝敗ラインに掲げた、与党での改選過半数は達成する公算。 おおさか維新も大阪や兵庫で当選圏入りし、比例代表と合わせて改選二議席を大幅に上回る勢い。日本のこころは議席が見えていない。ほかに改憲派無所属が一部選挙区で他党と競り合っている。 これに対し、安倍政権下での改憲に反対する民進、共産、社民、生活四党側は、全体として改憲四党に先行を許している。 民進は三十議席を下回り、改選四十三議席の維持は困難だが、民主党時代の前回(十七議席)は上回る情勢。一人区は福島、山梨、三重でやや先行。複数区は北海道、東京、愛知で二議席目を他党と争う。 共産は東京で前回に続いて議席を確実にし、神奈川でも議席を得る可能性がある。比例も前回と同じ五議席を固め、改選三議席から大幅な上積みを狙う。社民は比例で議席獲得が有力だが、改選二議席には達していない。生活も現段階で議席を確保していない。 一人区の無所属統一候補は岩手、山形、沖縄などで当選圏内にある。 新党改革、地域政党「減税日本」は議席に届いていない。 <調査の方法> 終盤情勢は、本紙独自の取材と共同通信社の電話世論調査を総合して判断した。 共同通信社の調査は3〜5日の3日間、全国の有権者を対象に、コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。 今回、無作為に発生させた番号のうち、実際に有権者がいる世帯にかかったのは5万3324件で、このうち4万3271人から回答を得た。 (東京新聞) PR情報
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