ニュース
2016年07月06日 08時30分 UPDATE

「売れないと言われても、試作重ねて商品化実現」 シャープ「ロボホン」の“母”景井美帆さん (1/3)

シャープが5月に発売した「RoBoHoN」(ロボホン)。“母親”として開発責任者を務めた景井美帆さんは、ロボットと携帯電話の「融合」に悪戦苦闘しながらも、「夢」を実現した。

[産経新聞]
産経新聞

 経営再建中のシャープが5月に発売したモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」。最新の人工知能(AI)や音声認識技術を搭載し、愛らしいしぐさと相まって発売前から世間の関心を集めた。ロボホンの“母親”として開発責任者を務めた景井美帆さん(37)は入社以来、携帯電話の開発一筋。ロボットと携帯電話の「融合」に悪戦苦闘しながらも、「夢」を実現した景井さんに聞いた。(聞き手 橋本亮)

画像 共同開発者のロボットクリエイターで東京大学先端科学技術研究センター特任准教授の高橋智隆さんからはさまざまなアドバイスをもらった(シャープ提供)

――ロボホンの開発にはいつから取りかかりましたか

 景井 平成25年5月に3人のチームでプロジェクトがスタートしました。当時はスマートフォンの商品開発担当のマネジャーをしていましたが、シャープ社内で新規のプロジェクトを立ち上げようということになり、事業本部内の有志が集まりました。

――最初のコンセプトは

 景井 最初からロボット型の携帯電話を開発しようということで始めたわけではありませんでした。ただ、何か新しいものをつくろうということでした。当初はスマホにアクセサリーとして耳や尻尾を付けて動かしてみたらどうかというようなことを議論していました。ロボットとまではいかなくても擬人化寄りになっていましたけど。機械に愛着を持ってもらおうという思いはありましたが。

――それがなぜロボットに

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) 2016 Sankei Digital All rights reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -