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 イタリアのベルルスコーニ元首相(79)が5日、心臓の手術のために入院していた北部ミラノの病院から退院した。英国の欧州連合(EU)からの離脱について、病院の外で待ち構えていた報道陣に「EU崩壊の危機だ。若い人たちは冷戦や2回の大戦を知らず、危険を分かっていない」と警鐘を鳴らした。

 ベルルスコーニ氏は大動脈弁の不全で人工心臓弁の移植手術を受けるため、先月7日から入院していた。紺色のポロシャツ姿で現れ、やつれた様子で側近の肩にもたれた。

 入院中の地方選では、野党「五つ星運動」が躍進した。ベルルスコーニ氏は「(上院改革の)憲法改正と選挙法改正で、次の選挙で五つ星運動が政権をとる可能性はほとんど避けられなくなっている」と指摘。既成政党の衰退を予言した。

 ベルルスコーニ氏は「イタリアにはリーダーが欠けている」と述べ、健康が回復したら再び国のために貢献したいと意欲を示した。(ローマ=山尾有紀恵)