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この記事の筆者

佐久間 健光

佐久間 健光

教育業界に特化した求人サービス「Education Career」、EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」を運営する、株式会社ファンオブライフの代表取締役。EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。

パーソナルトレーナーが科学的に英語力を伸ばす、英語のパーソナルジム「ENGLISH COMPANY」とは!?

2015年6月に立ち上げられて以来、わずか1年で5拠点に拡大、いまも多くの開始待ちを抱える大人気の「英語のパーソナルジム」ENGLISH COMPANY。教育系ベンチャー企業・恵学社によって立ち上げられたこの「ジム」では第二言語習得研究などの成果を現場のメソッドに落とし込んだ独自の指導法で、わずか3ヶ月でTOEICスコアを400点あげることさえあると言います。

今回はその『ENGLISH COMPANY』を運営する恵学社代表の岡健作氏にインタビューを行いました。

パーソナルトレーナーがあなたの英語力を科学的に劇的に向上させる、「ENGLISH COMPANY」

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株式会社恵学社 代表取締役 岡健作

ーーENGLISH COMPANYについて教えて下さい

ENGLISH COMPANYは英語力を「鍛える」ということをコンセプトにした英語のジムです。「第二言語習得研究」と呼ばれる言語習得の科学があります。実は、第二言語(外国語)を効率的に学ぶための方法については、学問的に明らかになっていることも少なくありません。私たちはその学問で得られた知見をベースに、受講生の方の英語力が効果的に向上するトレーニングメニューをデザインし、スタジオでマンツーマンの集中的なトレーニングを行います。

またその進捗のサポートを日々、LINEやメールなどを使って行うのが特徴でもあります。

短期間で結果が出ているという部分をご評価いただいて、すでに多くのお客様に選んでいただいております。やっぱり結果が実際に出ているというところが強みになっていると思います。

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ーー日本では多くの英語スクールが存在する中、なぜこのENGLISH COMPANYに取り組んでいるのでしょうか

ENGLISH COMPANYを通じて実現したいことは、合理的な学びを提供することで、教育界にインパクトを与えることです。

英語力を短期で集中的に向上させるという講座は存在していましたが、その多くはとにかく学習量が多いものであったり、自分の学習方法を体系化したものなどが多く、科学的とは言えないものもたくさんありました。

自身の学習方法を体系化するだけでは、その方にとっては良かったのかもしれませんが、万人には当てはまるものではありません。「いままでの方法は間違っている。だから最高の方法を考えた!」ということがこの世界ではよく言われますが、それはあくまで「その人にとって最高」というだけの話。その方法はまた別の誰かにとっては「最高の方法」ではないことがあります。

「第二言語習得研究」はいわゆるメソッドではなく、あくまで研究であり、学問領域です。ある方法が、なぜ効果があるのか、どんな人に効果があるのかということはだんだん明らかになってきていますが、そういった知見をベースにすれば個々にあった学習方法は提供しやすくなります。

また、恵学社では会社設立以来、大学受験指導予備校の運営を続けてきましたし、大学入試においても成果をあげてきました。そのため、日本の英語学習者が「大学受験の英語」で何を学んできたのか、ということについて熟知しています。「受験英語」で身につけてきたことも、「受験英語」では足りないことも知っています。ですから、社会人になって英語を学ぼうという人のもつ、いわば「大学受験時代のアセット」を活かしてあげることがでます。そのことは、いわゆる「英語スクール」に比較すると、大きなアドバンテージだと思っています。

ENGLISH COMPANYでは、短期間でたとえばTOEICのスコアを数百点あげる例がたくさんでていますが、これは大学受験では足りない部分、弱点となりがちな部分を重点的にトレーニングすることができるためです。


ーー教育現場や、教育というのは100年前と比べて大きな変化がないという話をよく聞きます

教育現場が変わっていないことを象徴する話しとして、100年前の医者が現代に来たとしても、今の医療現場では貢献できないが、教員はそうではないとよく言われています。

では実際に、100年前の教員が現在の教育現場に来て活躍できるかと言われたら、私はそうは思いません。

例えば、1対多という授業は東進衛星予備校や、受験サプリなどである程度完成していると思っており、これ以上の発展はないと考えます。それを指して、100年前の人が同じようなことができると言っているわけです。

今、本気で教育に取り組んでいる組織は「個別化」に取り組んでいますよね。それは、100年前の教員が来たら驚くようなことです。教育の世界の「外側」から見ると教育まったく変わっていないように見えるかもしれませんが、集団授業と個別指導という点だけをみてもまるで違うものですよね。変化がないのではなく、知らないだけなのではないかと思います。そしてそれは「集団か個別か」というだけの話しではなく、教育学の知見は細かいけれど重要な変化をもたらしています。

教育という世界はだれもが通ったことがあるので、知っているつもりになりがちなものです。現場から見る景色は全然違うものですよ。

テクノロジーは教育と切り離せない。教育とテクノロジーどちらも精通する必要がある

ーー教育現場でのテクノロジーの活用に関してはどう考えていらっしゃいますか

今や、教育の会社で何かをしようと思ったら、EdTechと呼ばれるテクノロジーは切り離せません。教育かテクノロジー、どちらかではダメ。教育はわからないけどテクノロジーはわかるではダメですし、逆も同じです。

結局、教育とは何かというと、生徒が何か新しいものを身につけるという能力開発の支援です。その手段の一つとしてテクノロジーを活用した学びの支援があります。双方の深い理解が今後は必須です。

ーーテクノロジーの進化によって、先生の必要性はどうなると考えていますか

「なぜ先生が必要か」、個別指導を行っているとよくわかるのですが、生徒が勉強しないパターンがいくつかあります。

それは、先生が「先生という機能」になってしまっている場合です。「人間」になれていない。

個人的な関係をいかに構築できているかが、生徒が勉強をするかどうかを左右します。人間でも、簡単に機能になってしまいます。コミュニケーションをうまく取れないというだけで、それは先生という「もの」。「宿題をやりなさい」とか何か言っている「機能」なのです。

これではだめなんですよ。この岡という人間が言ってきて、約束したからやらないといけないなと思わせるぐらいにならないといけないんです。

この部分は人間が取り組まないとうまくいきません。

そこをアプリやテクノロジーで置き替えるというのは現状では難しいと思います。それはいわばドラえもんを作るようなもので、しばらくは出来ません。

ですから、当面はテクノロジーは「先生を強化する」という方向で利用していくのが効果が高いのではないかと考えています。それは、コミュニケーションやマネジメントをスムーズにするものであったり、使いやすい教材であったりというものです。テクノロジーだけで、すべてをまかなうのは難しいことでしょう。

ーー教育にテクノロジーを活用するにあたって考慮すべき点はありますか

とてもあたりまえのことですが、「テクノロジーを導入する」ということを目的にしてはいけないということです。成果を出してあげる、そのための道具としてテクノロジーがあるわけです。

私がしたいことは学習が苦手な受講生でも、寄り添っていくことなんです。以前、中学生向けの塾に勤務していたとき、20点しか取れなかった子につきっきりで教えたら、80点取った時があって。その子はもう私が見えるか見えないくらいの距離から塾の方に走ってきた。「先生、成績が上がったよ」と言って。そんなことがやりたいんです。テクノロジーでそれが加速されるなら価値があるし、成績があがらないなら意味はありませんよね。


ーーテクノロジーを活用した教材に関してはどうお考えですか

教材に関してもテクノロジーでできることがあります。ただ、教材は多くの場合では実は十分に足りているのです。これだけの出版物が存在する中、多くの分野で教材は完成されています。教材分野でイノベーションが起こるとすると、かなりびっくりするような変化が必要だと思います。理解するだけなら、いまのもので十分なのですから。

まだまだ便利になりそうなものとしては、紙ではなかなか実現できないこと。英語などの音声へのアクセスを簡単にするものや、数学の図形の概念の習得や、動きがあるものがあります。ただ、それにしても教材で完結することもできないと考えています。

例えば、数学の授業をしてて、生徒が「わかりません」という顔をする時があります。そのとき、先生は言い方、説明の仕方を変えますね。伝え方を変えた場合にわかることが、たくさんあるのです。

しかし、本や映像授業などの教材では一つの説明しかなく、その説明では理解出来ない場合でも、その同じ説明を自分で読み直すなり、見直すなりをするしかありません。言い方を変えてくれるということがないのです。教材を作成した人がその人にとって一番良いものを作っているのです。

ただ、どういった説明が良いのかは人によって異なります。

そういったポイントが無数にあって、説明の選択肢が無限にあるので、本当に最適な教材を作成するのは困難です。

人間の講師からすると当たり前なのですが、テクノロジーでは本当に難しい。こういった観点からしばらく最適な教材をテクノロジーだけで提供するのは難しいと考えています。

現実的には人工知能のような、自分で学ぶことができるようなプログラミングが出来上がってきたら、状況が変わってくるのではないかと考えています。


店舗展開に必要な人材の採用、制度設計を担う人事の方を積極採用中


ーー今後の展望について教えて下さい

現在、目指しているのは、ENGLISH COMPANYの100スタジオ展開です。全国にこの「英語のジム」という形を広げていきたいと考えています。現状は、5スタジオ展開している状況で、一気に展開を加速させ、1年もしくは2年で20店舗ほど展開していく予定です。

ーー店舗展開に向けて課題になるものはなんでしょうか

鍵になるのが人で、採用が最重要です。

パーソナルトレーニングを提供していますので、サービスには人材が必要です。現在は多くのお客様をお待たせしている状況で、出来るだけ早く解決したい。

今後は、良いトレーナーの確保が最重要ですし、育成・評価制度の設計も必要です。そういった採用業務ができて、プロセスの設計が出来る人事の方とぜひ一緒に働きたい。ゆくゆくは採用だけでなく、評価制度や育成も担っていただきたいと考えています。

ーー求める人物像について教えてください

ベンチャーが好きな方は合っています。新しいことに取り組みたいという志向性の方がよいですね。決まったことのみやりたい方だと、難しいです。

ーーENGLISH COMPANYの組織文化の特徴は

社員は、多様なバックグラウンドを持った人材が在籍しています。例えば第二言語習得や英語教授法などの理論をやってきた人もいますし、教育現場にいらっしゃった方もいます。その他、金融機関やメーカーなど全くの他業種で活躍されていた人などもいますね。

組織で大切にしていることは、様々な情報をいかに共有するのか、みんなで一つの良いものを作るという雰囲気の醸成です。その点は、一人ひとりでやっていることが異なる学校や旧来の予備校とは少し異なっているかもしれません。

現在、slackでコミュニケーションを行っており、スタッフ間で常に議論をしますし、クラウドサービスなども積極活用してノウハウを貯めているところです。

これらツールを活用し、新任のトレーナーからの質問用のスレッドを立ち上げて、困ったことがあればいつでも相談できる場を作っています。まるでプログラミングの世界のようなレベルで知識の共有をしようと従業員に呼びかけています。

ーー情報を共有する際に心がけていることはありますか

新任のトレーナーから「この場合はどうしたらよいですか」という質問に対して、多くの先輩トレーナーから「この場合は、あの教材をこのように使えば良いよ」という具体的なアドバイスがスピーディーに返信されています。

こういった文化を作り上げるのは、簡単なことではありません。

些細なことですが、例えばslackのアイコンには顔写真を設定することを必須にして、どんな人が回答しているのかがわかるようにしています。また、オンラインでもオフラインでもフレンドリーな場、軽い気持ちで覗きに行ける場を作ることを意識しています。従業員の誕生日のお祝いや、私自身が小さなことでもどんどん発信しています。

先日、新スタジオがオープンしたことに関してもシェアすると、みんながリアクションをしてくれています。

オンラインなんだけど、リアルに近くにいるような感じを受けるような場を作っています。こういった文化は組織が成長していっても大事にしていきたいと思っています。

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佐久間 健光

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