年金は本当に貰えるの!?GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の是非とは!?

年金は本当に貰えるの!?GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の是非とは!?

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とはその長い名前の通り、現在の年金を運用して来るべきさらなる高齢化社会での年金支給など社会保障費を捻出するためにあります。

今回は、国民誰もが意識しなくてはならない年金問題の枢軸にあるこの組織が存在する意味・功罪などに目を向けてみます。

どうやって年金を運用しているの?GPIFのポートフォリオとは!?

年金は本当にもらえるの?

GPIFは「国内債券35%・国内株式25%・外国債券15%・外国株式25%」を基本ポートフォリオとしており、この比率で約130兆円という莫大な予算を運用しています。

直接運用と信託銀行・投資顧問会社37社76ファンドが運用する間接運用に分かれます。

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4半期で8兆円の損失の責任はどこへ?

年金は本当にもらえるの?

2015年7月~9月期の運用でいわゆるチャイナショックによって約8兆円の損失を出したことを明らかにしました。

これは四半期ではリーマン・ショック直後の08年10~12月期の5兆6601億円を超える過去最悪の数字です。これに対して非難の矛先が当然安倍総理に向けられましたが、「長期的な運用に目を向けるべき。直ちに年金支給額が減るということではない」という政治家らしい逃げ口上に終わりました。

そもそもこのような運用失敗時に誰も責任を取らず、国民の負担に跳ね返ってくるだけという仕組みに大きな問題があります。

「株式直接運用」を解禁する大きすぎる危険性!

年金は本当にもらえるの?

現在は外部委託先のみが運用している株式の直接運用を解禁しようと法案が今春にも提出される予定ですが、これには多くの危険性が含まれています。

個別銘柄の選定から政府直属の組織が行うとなれば、市場に歪みをもたらすばかりでなく、政治家が企業への影響力を行使する手段として用いられてしまいかねないことになり、癒着の危険が非常に大きいのです。

つまり安倍政権・自民党にとって都合のいい企業にばかり資金が流れるのではないかという懸念です。

しかも、直接運用=素人の運用となることがもう一つの問題です。

外部委託するメリットの一つとして「プロの運用」が挙げられるのですが、莫大な予算を運用の素人に任せて損を出したら国民へ…という最悪のシナリオが作られつつあります。

政府はこの直接運用に対して「委託先への手数料をなくせる」ことをメリットとして挙げていますが、国内株式の運用委託手数料は数十億円ほどであり、全体の損益から比べて「微小」とも呼べる額であり、メリットと呼ぶには無理があります。

また現時点ですでに国内上場株式全体の約5%を保有しており、「売り時」が問題とされます。

あまりに莫大な保有株式なので売却時に大きな株価下落リスクを伴うからです。

これが先ほど述べた市場の歪みをもたらすという問題で、自由主義経済でのタブーに政府自らが手をかけようとしていることになります。

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「デリバティブ」と呼ばれる金融商品などの運用の範囲を広げる危険性!

年金は本当にもらえるの?

先ほど述べた「今春にも提出される法案」の中に「デリバティブ」にまで投資の範囲を広げる案が盛り込まれています。

「デリバティブ」とは株式・為替などから派生した金融商品で、先物取引・スワップ・オプション取引などのハイリスクハイリターンな取引が特徴です。

チャイナショックによる株価下落で大きな損失を出していながらさらに「ハイリスク商品」を「素人」が運用することには危険性しか見当たりません。

その危険が現実になってまた大きな損失を出してしまったときにしわ寄せが及ぶのは国民です。

すでに国民一人あたり100万円以上の負担の元に運用されているのですが、これが150万円・200万円と拡大しないように目を光らせておかなければいけません。

2015年度の年金運用損は5兆円越え!【追記】

年金はもらえるのか

2015年度の公的年金積立金の運用成績は、5兆円を超える損失となることが確定した。株安が影響したもので、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が30日の運用委員会で厚生労働省に報告した。だが、GPIFが公表するのは参院選後の7月29日で、野党は「損失隠しだ」と批判を強めている。

出典 http://www.asahi.com/articles/ASJ6Z4C94J6ZUTFK004.html

昨年度の年金運用はおよそ5兆円の損失を出していることがほぼ確定しました。

あなたは1兆円というお金がどのくらいの価値かご存じでしょうか?

それは毎日100万円を使い続けておよそ2740年かかるほどの大金です。なかなか良い生活ができそうですよね。

そしてスカイツリーの総工費が約650億円と言われていますので、1兆円はスカイツリー15本分です。

先述したように政府は、年金運用に失敗し昨年度の1年間で5兆円の損失を出したのです。

これは一見、なにやらヤバそうに見えますが実はその前の2014年度は年金の運用で15兆円の利益を出しています。

もちろん今後もそのような利益が出るとは限らないのですが、さすがの GPIFもそこまでのリスクはとっていないので大幅に損失を被ることはないとは思います。

しかし、公的年金制度は単年度決済が基本です。できる限り毎年損失を被らないように利益を出す必要があるということですね。

まとめ

もちろん年金の運用は簡単なものではありませんが、このGPIFが運用に失敗することによる国民負担を我々はどう受け止めるべきなのかを改めて考え直す必要があるかもしれませんね。

本日も最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

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