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F Lab.

道を踏み外した東大卒が綴るブログ。

はてなブログ3ヶ月継続して分かった、はてなの歩き方~読者登録、はてブ、スターとは~

ブログ

この記事は、株式会社はてなが提供するサービス「はてなブログ」の処世術を紹介することを目的としています。

はてなはサブカル的に独自の文化を発展させていて、やや閉鎖的で初心者には分かりにくく、「はてな村」と揶揄されることもあるほど。それゆえ、初めの頃は「え、スターついた?え、どうするの?お返しとかいるの?」と困惑することが多いです。そうした悩める初心者の方のための記事です。

初めにことわっておくと、ぼくのはてな経験は3ヶ月と全然短いです。ポケモンでいうと、ヒトカゲLv.14くらい。そろそろリザードに進化してもいいかな。そんな自分ですが、その分「初心者が分からないところ」が分かるので、はてな文化の初めの一歩の紹介に適任なのではと思っています。

それでは始めます。

 

読者登録

概要

読者登録をすると、「ダッシュボード」→「購読中のブログ」から、登録したブログの更新情報が見られるようになる。

twitterの「フォロー」のようなものだと思えばそう間違いではない。

 

読者登録は返すべき?

「読者登録してもらったら読者登録を返すべきなのか」と悩む人もいると思う。これについても、twitterのフォローと同じと思えば間違いないと思う。

つまり、「返す人は返すし、返さない人は返さない」。実生活で人との関わり方が人それぞれなのと同じで、はてな村でもこの辺の処世術は人それぞれ。どちらかというとtwitterの方がフォローバックする人の割合は高いように感じる。また、twitterと違って、「相互フォローしています」とか表示されるわけではない。

まああまり難しいことを考えず、単純に読みたいブログを読者登録すればいいと思う。

 

読者が多いブログの特徴

www.yutorism.jp

読者登録数最上位層は「お役立ち系」よりは「面白系」が多い印象。それと、強烈な個性の持ち主が多い感じ。やっぱり、時間を割いてまで「読みたい」と思わせるブログというのは、読むこと自体が強烈な体験になるものなのかな。

あとは、はてなブログテーマを作った方のブログや、カスタマイズ記事をたくさん書いている方のブログは読者登録数が多い印象。「参考になる情報を逃したくない」という気持ちなのだろう。

 

読者登録数の増やし方

たとえば読者が1000人いたとして、記事を書くたび1000人が見てくれるかというとそんなことは全然ない。体感になるが、「購読中のブログ」から実際に記事に飛んでくれる人の割合はせいぜい5~20%くらい(読者1000人なら50~200人)ではないだろうか?それでも、読者登録数というのは単純に「継続的に読みたい」と思ってくれた人の数なので、増えるとやはり嬉しいものだ。

読者登録数は良い記事を書き続けると自然と増えるものだけど、狙って増やすこともできる。

正攻法

読者登録数を増やしたければ、

  1. 主張や個性が強くて笑える記事を書く。
  2. ブログカスタマイズに関する記事を書く。

この2つが正攻法では強いと思う。「笑い」も「ブログカスタマイズ」も、ほとんどのはてなユーザーに刺さるからだろう。その他にも、恋愛、IT、英語、オタク論といった、多くのはてなユーザーに刺さる内容は強そうだ。

裏道
  • 目についたブログを読者登録しまくる。

不毛なやり方だけど、読者登録は返してくれる人が一定数いるので、これでもかなり読者登録数は増やせると思う。ただ、このやり方で読者が増えたところで、その読者は能動的に読者登録したわけではない(=ファンではない)ので、数の割に期待している効果は得られないだろう。

個人的には、「購読中のブログ」は全部目を通したいタチだし、スパムのような行為はしたくないので、このやり方は採用したくないし、あまりオススメもしない。

 

 

はてなブックマーク

概要

   

こういうの。略して「はてブ」。「ブクマ」とも。一番左のボタンがはてな公式のボタンだが、公式のパーツは読み込みが遅いため、右3つのようにcssでボタンをカスタマイズしている人が多い。

コピペ一発!はてなブログのSNSシェアボタンをめっちゃオシャレにカスタマイズ! - いつ俺〜いつから俺ができないと錯覚していた?〜

【変更お願い!】コピペのみではてなブログのソーシャルボタンをシェア数付きでおしゃれにするカスタマイズvol.2 - Yukihy Life

コピペで簡単!はてなブログのシェアボタンをカスタマイズ - NO TITLE

上の画像のボタンは、左から順にこれらのブログで紹介されている。

それで、こういうはてブボタンを押すと、下のような画面に移る。

当ブログでもっともたくさんブクマをいただいた記事。ありがとうございました。

「ブックマーク」(しおり)というくらいなので、もともとはネットという大きな本の中の気に入ったページに、コメント付きでしおり(というか付箋?)をみんなで貼りまくるようなもの。つけたコメントは「ブコメ」と呼ばれる。単純に自分用のメモとして使う人も多くいる一方で、ブコメは誰でも見られるので、記事の読み方を誘導したり、面白コメントで爪痕を残したりなど、他の読者へのアクションを目的としたブコメも多く見られる。

はてなブックマークがついた記事ははてなで紹介されて人目に付きやすいので、応援・拡散するような使い方もよくされている。 

 

はてブの効果

はてブの効果は、なんといってもその拡散性。記事についたブックマーク数に応じて、記事へのリンクが

はてなブックマーク

このページの目立つ場所へとどんどん移動していく仕組み。

諸説あるが、一般的な見解では一定時間の間に3ブクマ着くと新着エントリ入りし、そこから一定以上のペースでブクマが着くと、新着エントリ→人気エントリ→ホッテントリと進化していく。とはいっても、正攻法では狙って○○ブクマとかできるわけではないので、この辺の細かい知識を研究するよりも、単純に良い記事を書くよう努力するのがいい。

○○砲

はてブがたくさんついた記事やtwitterで拡散された記事は、Smartnewsやグノシーで紹介されたり、はてなブログの公式ツイッターでツイートされたりといった拡散により、さらに人目に触れてブックマーク数が増えるという連鎖が発生する。

Smartnewsやグノシーといったメディアに掲載されると数百~数千単位でPVが増えるので、これを砲撃になぞらえて「スマニュー砲」「グノシー砲」などという。また、公式ツイッターにツイートされることを「公式砲」という。

また、こうした連鎖により記事が話題になっていくことを「バズる」という。

数百ブクマ以上の大きなバズでは、二日間ほどpv数が数千~数万pv/日ほど上乗せされ、数日ほどですぐに元のpvに収束する。「バズると被リンクが増えるため、バズった後の検索流入も多くなる」という意見もある。自分の体験でもそんな気はしているが、真偽の程は不明。

 

細かい使い方

タグ

ブコメを書く時に、[]←この中に文字を書くとタグでブックマークを分類でき、あとで見返すのが簡単になる。

公式:タグで分類 - はてなブックマークヘルプ

twitter連携

はてなブックマークをTwitterに連携することで、記事をブックマークしたときに、ブコメ付でそのことを自分のTwitterアカウントで自動的につぶやくことができる。これがかなり便利で、本人含むブロガーとのやり取りにつながったりするので、ブログ用のTwitterアカウントを作成して紐付けると楽しい。

公式:はてなブックマーク x Twitter 連携機能

IDコール

ブコメの中で『id:ユーザー名』と打つことで、その人に対して言及があった旨の通知が届く。特定の人にそのブコメを読んでもらいたいときに使える。ユーザー名はアイコンの右に青文字で表示されている英数字の文字列。たとえばぼくの場合はlahtnaskunがユーザー名。

2階建て

気に入らない記事、炎上している記事に言及したいけれども、直接はてブを付けると拡散に寄与することになってしまうので、その記事のブクマページをブクマすることで拡散を避けつつ言及するというなんとも崇高なのか女々しいのかよく分からない行為。

天井裏、メタブックマーク、メタブとも言われる。

炎上記事にネガティブなブコメをつけて拡散に寄与するくらいならメタブをする方がいいというのは分かるが、個人的には「そんなことをするくらいならスルーすればいいじゃん」と思う。

詳しくはこちら:

デマ記事をブクマしたいならメタブにしとけ - あざなえるなわのごとし

2階建ての具体例を実際に見てみるにはこちらから:

『はてなブックマーク』 の新着エントリー - はてなブックマーク

 

はてブは返すべき?

返さなくていい。本来的な趣旨からすれば、「ブクマしてくれたからブクマする」のではなく、「面白いから」「役立つから」ブクマするのが正統な利用法。ただ、はてブをよく付けてくれる人というのはやはり認知するもので、そこから相手のブログを見に行き、面白い記事があればはてブを付けるというのはごく自然な流れだと思う。

互助会問題

はてブはとにかく拡散力が強いので、協力者を募って相互に付け合ったり、仲の良いブロガー同士で付け合ったりといった行動をとる人も中にはいる。

これがいわゆる「互助会」問題。こうした行為が濫用されると、面白くもなく有用でもない記事がはてブページを汚染してしまうので、ブックマーカーからかなり嫌われている。

明らかに何らかの対価を渡してはてブを集めたりするスパム行為ははてなも監視しているようで、制裁を加えているよう。

ただ、お気に入りのブロガーの記事をたくさんブックマークするのは、もともと面白いと思っているのだから当たり前というか必然の行動だし、似た感性の持ち主はお互い好感を持つものなので、どこからが互助会なのかという明確な境界線を引くことは難しい。

 

はてブ数が多い記事の特徴

良性バズ

良質ゆえに評価されるという、ある意味当たり前のバズり方。その中でもバズりやすい記事はある。

  1. 自分磨き系の記事
  2. まとめ記事

この2種類はバズりやすい。

1は、英語学習法や仕事術、有用な本を紹介するタイプの記事。「ブックマークしといて後で読も~」という感じでブックマークする人が多いのだと思われる。

2は、「○○100選」みたいな記事。だいぶ飽きられてきていると思うが、それでもまだ比較的バズりやすい傾向にある。

悪性バズ(炎上)

あえてツッコミどころを用意したり、「わたしすごいでしょ」的な記事を書いたり、はてなユーザーの多数派をけちょんけちょんにけなすような記事を書くと、ブコメによる反論が多数付くことで非常にバズりやすい。

狙ってこれをやることは「炎上芸」と呼ばれるが、精神を消耗するので常人にはオススメしない。また、天然で毎回炎上してしまう、キングコング西野や神田うのタイプのブロガーも中にはいる。

 

 

スター

概要

このように、はてなブログではブログの記事下にスターボタンが設置されているブログが多く、これを押すことで「スターを付ける」ことができる。

はてなブログの記事に「読んだよ~」というくらいの挨拶程度の意味で気軽に付けるもの。そのブログの読者であることや、軽い好感を持っていることの表明というのが主な使いみちかと思う。

初心者向け?はてなスターの使い方、楽しみ方 - 斗比主閲子の姑日記

こちらの記事は初心者向けとはとても言えない詳しさ。上位3%のスターマスター向けレベル。

 

引用スター

便利な機能として、引用スターという機能がある。上の画像のように、記事中の気になった部分や気に入った部分について、ドラッグして反転させると、左にスターマークが表れ、このマークを押すと引用スターを付けることができる。このようにして引用スターをつけた場合、付けたスターボタンの上にマウスカーソルを乗せると引用文が表示される。

実は、記事を読まずにスターを付けまくる人もそれなりにいるようだ。「スターを付けるために記事を訪問する」というのは「挨拶するために会いに行く」ようなものでおかしな行動なのだけど。

なので、引用スターを使うと「ちゃんと読んでるよ」というアピールができるみたい。また、「特にここが良かった」と伝えることもできる。ぼくはスターを付ける場合は引用スターにすることが多い。

 

返すべき?

スターは軽い気持ちでつけるものなので、好きなようにすればいい。付ける側も付けられる側も直接的には特に何のメリットもなく、それゆえにスターの使い方にはその人の個性がよく表れる。

 

はてなスターボタンを設置するか問題

主にブログの表示速度を上げる(≒SEO対策)目的と思われるが、はてなスターを外している人も結構いる。

こちらの記事を読めば、外す派と外さない派の双方の意見がよく分かる。

何故僕がはてなスターを外さないのか - 今日はヒトデ祭りだぞ!

ちなみにぼくははてなスターボタンを設置していないが、

  1. 表示速度が遅い。
  2. はてなユーザー以外からすると内輪の盛り上がり感が強くて冷める。
  3. 気にかけることは少ない方が楽。

これらが主な理由。特に3は大事。「ミニマリスト」「断捨離」といった言葉が非常に流行っているが、その感覚に近い。スターの多い少ないで一喜一憂するのが面倒なので、精神的な断捨離をしているような感覚。

 

 

まとめ

はてなが用意しているこれらの機能をどのように利用するかというのは、その機能の本来的な目的と、その機能を使うことによる処世術的な効果の間のバランス感覚の問題だ。

原理主義的に、「読みたいブログだけ読者登録!」「面白い記事だけはてブ!」「挨拶がてらにスター!」とはてなの教典を守るもよし。

「そこそこに人付き合いして慣れ合いも時には必要」と思うなら、お返し読者登録やお返しはてブもほどほどにやるとか。

ただし、あまりに好き勝手にやりすぎるとはてブが荒れて低質になってしまい、長期的には全員が損する結果になってしまいます。処世術のつもりが、世を荒らしていたなど。その辺のバランス感覚は大事にしましょう。

それでは。