クローズアップ現代

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No.35272014年7月8日(火)放送
運転し続けたい ~高齢ドライバー事故の対策最前線~

運転し続けたい ~高齢ドライバー事故の対策最前線~

どう防ぐのか 高齢ドライバー事故

●運転に関する自己能力の衰えを自覚することは大事?

そうですね。
すでに運転能力が、年を取るにしたがって落ちてきているということは、お年寄りの方も十分に自覚はしているかと思うんですね。
過信があるということが、一方にはあるんですけれども。
例えば、夜間視力が低下してきているので、夜の運転を控えるなんてことは、十分に高齢ドライバーの方は取られているわけです。
私の調査などを見ても、夜間の運転は、実際にしている方っていうのは、10%にも満たないわけです。
あるいは、朝夕の混雑時の運転も控えると。

ですから、そういった運転をきちんとしているわけで、そういった運転を、補償的運転行動と、補う、償うといいまして、自分の欠点をカバーする運転ですね。
そういったことを多くの高齢ドライバーの方は、されているわけです。
それはまあ、夜間とか混雑時を避けるとか、自分の慣れた道路を運転するなんていうことは、多くの方はされているわけでして、今の京都のVTRは、そのほかにさらに、自分の運転の癖をあぶり出して、それを自分の運転にいかしていくと。
そして高齢ドライバーの方もおっしゃっていましたが、運転の、その後の運転にいかしていくということですね。
そういったことはとっても重要なことだと思いますね。
健康な高齢ドライバーの方もたくさんいらっしゃるわけですから、ああいった試みは非常に大事で、今後ぜひ、続けていってほしいと思いますね。

●運転を続ける方・免許を返納する方 社会はどう支えていく?

高齢ドライバーが激増している中では、健康状態も非常にいい人もいるわけですから、そういった方は当然、運転を継続していく、長く継続していく。
それは補償的運転行動をしていくと、そして運転を継続していくと、周りの交通関係者も、それをサポートしていくのに知恵を絞っていくということが大事かと思います。
そうじゃなくて、もう一方の方は、運転を断念をしていくという人も非常に増えていくかと思います。
その場合は、安心して車を手放せる社会を作っていくということが、とても大事になってくるかと思うんですね。
自己の尊厳を傷つけないような、そういった社会を、周りの人がサポートしていくということが、とっても大事じゃないかなというふうに思います。
(安心して運転から卒業できる環境作り、社会が大事になってくる?)
そうですね。
それを決して忘れてはいけないと思いますね。
安易に車を手放すということだけを言うことは、いけないと思います。

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