伊沢友之
2016年7月3日16時28分
大人用の紙おむつの市場が伸びています。「介護用」のイメージが少しずつ変わり、軽い尿漏れを抱える活動的な中高年向けの商品が増えたからです。
東京で活躍する80代の女性DJと60代の男性ギタリストのセッション、80代の男性ライダー……。大王製紙が今年3月に発売した大人用紙おむつ「アテントスポーツパンツ」のテレビCMには、活動的に暮らすシニアが数多く登場し、「自由を、はこう。」のキャッチコピーで終わる。
大王が狙うのは、趣味を持つ65歳以上のシニアだ。同社によると、尿道にとどまった尿の一部が衣服を整えた後に漏れ出す「ちょい漏れ」などを含め、失禁症状がある65歳以上は国内に約710万人。約5人に1人がトラブルを抱える計算になるという。
だが、「おむつを使うことをためらう人が多い」(同社)。趣味やスポーツを切り口にすれば、介護向けと思われているイメージを変え、多くの人の需要を掘り起こせるとみている。
業界団体の調べでは、パンツタ…
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