世界自然遺産 知床半島の羅臼岳で山開き

世界自然遺産 知床半島の羅臼岳で山開き
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世界自然遺産に登録されている北海道の知床半島の羅臼岳で3日、山開きが行われ、夏の本格的な登山シーズンを迎えました。
標高1661メートルの羅臼岳は知床連山の最高峰で、日本百名山の1つとしても知られており、貴重な自然を求めて年間およそ6000人の登山客が訪れます。
3日は、午前6時から斜里町側の登山口に地元の関係者や登山客など20人余りが集まって山開きの神事が行われました。
関係者が登山の安全を祈って玉串をささげたあと、お守りを受け取った登山客が早速、山頂を目指して出発していきました。
羅臼岳には多くのヒグマが生息していて、ことし新たにヒグマの目撃情報を登山客どうしが共有するための掲示板が3か所の登山口に設置されました。
静岡県から訪れた男性は「日本百名山に挑戦中です。羅臼岳はクマがよく出ると聞いているので、遭わないよう気をつけて行きたいです」と話していました。
斜里山岳会の遠山和雄会長は「羅臼岳はヒグマが高密度に生息している地帯なので、目撃情報も参考にして安全な登山を心がけてほしい」と話していました。