どうも、Toshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回はカミーユ・ピサロを紹介します。
カミーユ・ピサロ
カミーユ・ピサロ(1830‐1903年)は印象派の中心的存在の画家です。全8回行われた印象派展においてすべてに出品した唯一の画家でもあります。ゴッホやセザンヌといった若い画家の指導者でもあり多くの画家から慕われていました。
1830年、当時デンマーク領だったセント・トーマス島(西インド諸島)で生まれました。両親はボルドーの出身で、セント・トーマス島にて小さな貿易雑貨商を営んでいました。
1841年ピサロが11歳の時、パリの寄宿学校に通いますが、再び島に戻ります。しばらくは家業を手伝っていましたが、同地で画家と知り合い、画家を志すようになります。1855年画家を目指すため再びパリへと向かいました。
1855年に開催されたパリ万博ではコローやクルーベの作品に触れました。特にコローから感銘を受けたようで、実際にコローにも会っています。
1861年には画塾にてセザンヌやギヨマン、翌年にはモネ、ルノワール、シスレーといった後の印象派となる画家たちと知り合い、交流を深めます。
その後も印象派展にすべて参加するなど、精力的に作品を制作し、生涯残した作品は1,000点を超えました。
作品紹介
曳船道
ピサロ初期の作品で、パリ近郊マルヌ河の岸辺の船を引くための道を描いたものです。1855年のパリ万博で特に感銘を受けたコローからの影響が伺えます。画面中央に差し込む1本の光の筋や生い茂る葉といった表現からコロー的な印象を受けます。
ラ・ロッシュ・ギュイヨンの広場
パレットナイフによる平面的な構成が特徴的な本作は、パリ万博で見たクルーベからの影響が伺えます。絵具の質感が分かるほどに荒々しいタッチで広場の雰囲気を表現しています。ラ・ロシュ・ギュイヨンはのどかな村で観光も人気ですね。
ポントワーズ近郊、エルミタージュ地区のコート・デ・パブ
ピサロお気に入りの作品で長年手放さなかったとされています。描かれているのはセーヌ川下流のエルミタージュ地区にあるコート・デ・パブ(牛の丘)です。非常に繊細な色彩ですが、一直線に伸びる木々からは力強さも感じられます。画面中央左下には農婦が描かれており、自然と農民が調和しているかのようです。
赤い屋根、冬の効果
こちらもピサロお気に入りの作品でエルミタージュ地区の風景を描いたものです。丘に見えるのは観光地としても人気のポントワーズで、印象派の画家にとっては非常に重要な場所でした。印象的な赤い屋根の家の前には木々が配置されており、素朴な感じを与えています。
井戸端の若い女と子供
左の井戸に持たれているのはピサロ家の家政婦で、右にいるのはピサロの息子です。2人が身に付けている服の青や草木の緑などの豊かな色彩が印象的で、鑑賞者の眼を引き付けます。ピサロは自然を重要視していたのですが、それがよく分かる作品です。
エラニーの冬 朝、日光の効果
ピサロの代表作です。描かれているのはパリ郊外のエラニー・シュル・エプトにある牧場です。朝日を反射する雪の光の表現や木々の色彩は非常に美しく、光り輝く雪景色の瞬間を切り取ったような美しさが感じられます。冬の寒々しい印象を与えると同時に朝日の温もりをも感じさせます。
スライドショーも作ったので良かったら見てみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
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