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英首相「国民投票、後悔せず」 最後のEU首脳会議

2016/6/29 11:33
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 【ブリュッセル=小滝麻理子】欧州連合(EU)の首脳会議に出席した英国のキャメロン首相は28日の記者会見で、EU離脱を問う国民投票を実施したことは「後悔していない」と語った。英国政治が混乱し、キャメロン氏も首相の座を失うという事態になったが、強気を貫いた。今回がブリュッセルで最後の記者会見。「私にとって悲しい夜」との表現でEUから去る悔しさをにじませた。

28日、ブリュッセルで記者会見するキャメロン英首相=AP
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28日、ブリュッセルで記者会見するキャメロン英首相=AP

 午後11時(日本時間29日午前6時)すぎ、EU本部の2階にある英国会見室に現れたキャメロン氏は切り出した。「これが最後の会見になる」。EUの晩さん会にしては早く終わったにもかかわらず、眉間にしわがより、表情は疲れ果てていた。

 それでもキャメロン氏は持ち味の冷静さを崩さなかった。「英国とEUはこれからも隣国であり、友人であり、同盟国だ。英国が欧州に背を向けるようなことは決してない」。会見では英国とEUの関係が大切だとの持論を繰り返した。

 国民投票を実施したことは「後悔していない。英国民の判断は受け入れられなければならない」と明言。英国ではエリートは容易に本音を見せるべきでないとされる。その代表格であるキャメロン氏。欧州を混乱に陥らせた政治判断は間違っていなかったと話した。

 感情が漏れたのは、なぜ国民投票で離脱派が勝利したかを説明したときだ。「EUからの移民急増に対する国民の大きな懸念があった」。EUと英国は2月、移民への社会福祉を制限する緊急措置導入で合意したが、継続期間は東欧諸国の反発で英国の要求より短縮された。英国の立場にもっと理解があれば離脱論を勢いづかせることはなかったとの恨み節が漏れた。

 さらに、英国がEUという国際舞台から退場する意味を問われると語気が強まった。「英国は離脱するまでは正式にEUのメンバーだ。G7(主要7カ国)や英連邦などとに強いつながりがあり、これからも国際社会の大国だ」と反論した。

 今回のEU首脳会議は28日と29日の2日間にわたって開かれる。ところがキャメロン首相が参加するのは初日だけで2日目の会合からは実質的に閉め出された。

 首相就任から6年。最後は会場を見渡し、「こんなに満員の記者会見場は初めて見た」と冗談で締めくくった。詰めかけた大勢の報道陣から思わず笑いが漏れた。

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