はじめに
うつ病は近年かかる人がふえてきていますが、そもそも男性よりも女性の方がなりやすいって、知ってました?実は、それは脳の仕組みに関係があります。
この記事の3つのポイント
①女性ならではの「器用な脳」・「デリケートなホルモン」・「多彩な役割」がゆえにストレスを感じてしまう。
②女性がうつにかかりやすい理由は脳の機能に関係している。
③女性は男性の2倍うつにかかりやすい。
理由1: 女性は脳が器用でストレスを感じやすい。
女性の脳は割り込み型の脳で、同時にいくつものことを考えられるようになっています。一方、男性は絞り込み型の脳をしています。
家事、育児、仕事、旦那さん、お姑さん、親のこと、、、一度に様々なことを考えれるのですね。しかし、あらゆる場面でストレスが多く、色々なストレスがあなたの頭を占領してしまいます。
理由2:女性ホルモンはデリケート。
女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は、神経伝達物質のセロトニンを介して感情の調節に関わっています。このセロトニンンは、気分を明るくする、興奮や不快感が鎮める働きがあるのですが、女性はもともとセロトニンの分泌量が男性より少ないのです。
更に月経前は、エストロゲンの影響でセロトニンが減るので、落ち込みやすくなったり、イライラしてくるのです。そしてホルモンの変動は、ストレスに対する抵抗力が低下するため、女性は男性よりもうつ病になりやすいと言われています。
理由3:女性は役割が多様化している。
女性は一人で何役もこなしています。女性は男性と違い年齢や環境に応じて、学生であったり、社会人であったり、結婚したら夫の妻であったり、家庭を預かる主婦であったり、妊婦であったり、母であったり、介護者であったりと、役割が目まぐるしく変わります。人によっては、一日のうちで妻と労働者と母と介護者の役割を同時にこなさなければならない方もいるでしょう。
そして役割により、周りから求められるものが違うため、役割の同時進行は、大きなストレスとなることが多いのです。女性であるが故に、うつにもかかりやすいということなのですね。
さいごに
男性より女性のほうが2倍程うつ病になりやすいとされています。(厚生労働省 うつ病対策推進方策マニュアルより)
男性もそのような女性の特徴を理解して、優しく支えてあげましょう。