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ヒャッハーなマッドサイエンティストがゾンビ解体しまくり 映画「死霊のえじき」

映画

死者と生者の数が逆転し、地上にゾンビが蔓延する世界となったアメリカ。フロリダ州郊外の地下基地では女科学者のサラを初め、少数の人間達が立て篭もり、ゾンビの研究と生存者の捜索を行っていた。科学者達は状況を打開すべく、ゾンビの研究に打ち込むが成果をあげることができず、軍人グループの指揮官・ローズ大尉はいらだっていた。圧倒的多数のゾンビに支配された世界で、数少ない人類は生き延びることができるのか・・・?

Huluで始まったドラマ「死霊のはらわたリターンズ」のついでに観てみた。



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ジョージ・A・ロメロによるゾンビ三部作の愁眉を飾る作品。
ロメロ版のゾンビはのちの「ランド・オブ・ザ・デッド」でもそうなんだけれど、生きている頃の記憶を維持していたり、学習したりする設定が見られる。
ショッピングモールにゾンビが集まる理由も「(ゾンビらが)生きている頃ショッピングモールに通った記憶があるからかもしれない」などと話していたりもする。

今作では、米軍の地下基地に軍人チームと学者チームが生き残っていて、敵対しながらも協力して日々を過ごしている。
学者チームはマッドサイエンティストの博士がゾンビを実験体に人体実験を行い、軍人チームはそんな博士のために地下の巨大ないけすに居るゾンビを生きたまま(?)捕まえる。

博士のマッドサインティストっぷりはマジ○チで「なんと脳と手足さえあれば動けるんじゃぞ!ヒャッハー!!」と言いつつベッドに縛り付けたゾンビの脳に電極を突っ込み、内蔵をまるごと引きずり出す……うわぁ。
そんな博士の実験体の中のお気に入りがジャケットにもなっているゾンビ。
このゾンビ(バブ)は学習能力がある。
生きている頃の記憶があるのか、さまざまな物を渡すと反応し、音楽を聴かせると「デカルチャ!」とばかりに反応してみせ、博士になつく。

この映画はゾンビに意識がある辺りもあって、結構な異色作。
ゾンビ映画の基本である「ゾンビより人間のほうが残酷」という意味なら博士のキ○ガイっぷりはまさにそれだし、無駄に地下基地でいがみあう感じも人間の愚かさの象徴。

残酷描写は当然のように山程あるけれど、やはりひと昔前の作品なので最近の「ウォーキングデッド」のほうがもちろんよくできているけれど、そのチープさが面白いというか、楽しむ部分。

Huluにストックされているバージョンは、ソフト化されたときにカットされたような過激な描写もそのまま入ってる模様。
そろそろ夏なのでこういう映画もいいんじゃないでしょうかね。

死霊のえじき (字幕版)
(2013-11-26)
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