高齢出産後のママはヘトヘト?
30代後半以降に(特に40歳代で)子供を出産したママは、20代の若いママと一体何が違うのでしょう?
一番大きな違いが、「体力」です。
出産という大仕事を乗り越え、ただでさえ消耗し切った身体に、「高齢」が追い打ちをかけるように産後の身体を蝕んでいきます。
当たり前の事ですが、人は誰でも年齢を重ねるにつれ、少しずつ体力が低下してしまいます。
自分の身体の衰えに気付いていれば自制出来るのかもしれませんが、出産直後のママたちは大抵、我が子の可愛らしさに夢中で、たとえ少し寝不足でも、倦怠感を感じていても、そんな事はお構いなしに子供のお世話に明け暮れてしまいます。
高齢出産したママも、出産直後は「あら、私高齢出産だったのに、産後すぐでも元気に動けるじゃない!」なんて思ってしまいがちです。
しかし、侮ってはいけません。
若いママは持ち前の体力(若さ)で産後の寝不足や疲労を乗り越えていけるものですが、高齢ママの産後疲れは、じわじわと蓄積されていくのです。
また、出産年齢問わず、次に襲ってくるのは、いわゆる「産後の体調不良」です。
身体の変化に気付くのは、産後4カ月経ったあたりからです。
人にもよりますが、抜け毛、腰痛、そして産後蕁麻疹等々が、次から次へと襲ってきます。
抜け毛は、「最近、床に抜け毛が多いわ」で済む場合もありますが、風呂場でシャンプーするたびに自慢の髪の毛がごっそり抜けていく・・・というのはよく聞く話です。
シャンプーのたびに排水溝が髪の毛で真っ黒になるのは、恐怖でしかありません。
産後の骨盤はとても緩んでいます。少しでも油断すると、骨盤が歪み、腰痛を引き起こします。
ひどい時には、ぎっくり腰になる例もあります。
赤ちゃんが泣いていても、おっぱいをあげたくても、腰が痛くて身動きが取れない・・・。
自分自身を全否定したくなるような空虚感に襲われます。
そして、最も恐ろしいのは産後蕁麻疹です。
ある日突然、それはやってきます。
最初は手足だけだったのに、おなか、背中、最後には頭皮まで痒みが襲います。
授乳中だから薬も飲めないと思い込み(実際には、授乳中でも処方して頂ける薬もあります)、病院にいくことすら諦めてしまい、ひたすら我慢してしまうのです。
いつ蕁麻疹が治るのか、先が見えない苦しさに涙する日もあるでしょう。
これらの症状は人によります。
産後、これらの辛い症状を何一つ経験することなく、可愛い赤ちゃんと一緒に幸せな育児をしているママもたくさんいます。
しかし、このように身体的・精神的苦痛を抱えながら育児をしているママがいるというのも現実なのです。
体力がないゆえに、疲れを毎日蓄積させながら育児している高齢ママにとって、この抜け毛、腰痛、蕁麻疹の症状は、育児に向かう気力さえも奪っていってしまうものなのです。
子育ては「待ったなし!」いつでも全力疾走!
しかし、子供はそんなママの状態を理解できるはずもなく、お腹がすけば泣くし、おむつが汚れて気持ち悪くて泣くし、母乳が欲しくて泣きます。
一緒に遊んで欲しくて泣くことだってあります。
そんなときに「今ママは疲れているから2時間後にね~」なんて通用するはずもありません。
子育てに「待った!」はないのです。
高齢ママと若いママの決定的な違いは、スタートダッシュできるかどうかです。
例えば、我が子が危ない事をしでかしそうなとき、若いママは猛ダッシュしているのに、高齢ママは「あぶな~い!!やめて~~!」と、声だけしか出ていません。
悲しいことに、身体が付いてこないのです。
若いママに間一髪のところで助けてもらっている我が子を見ることも少なくないかもしれません。
ママ友との関係に悩む高齢ママたち
子供が少しずつ成長し、保育園や幼稚園に行きだしたら、高齢ママの悩みは体力の衰えそのものよりも、ママ友との関係に変わります。
子供同士の付き合いを通じて、色々なタイプのママたちに出会います。
実際、中には、自分とは親子ほどの年齢の開きがあるママもいます。
ランチ会に行っても、時折感じるジェネレーションギャップはどうしようもありません。
何より辛いのは、若いママに年配扱いされることです。
会話は自分に対してだけ敬語、席が空いていれば最初にどうぞどうぞと勧められることもあるでしょう。
「私は高齢者か!!」と内心叫んでいても、笑顔でお礼を言うしかありません。
また子供は必ず、「ママって何歳なの?」と聞いてきます。
偽らずに答えられる若さが欲しいと、この先何度も思うことになるでしょう。
子供へ注ぐ優しい目線は、高齢ママだからこそ!
近年、高齢出産で子供を授かる女性が増え、その誕生の瞬間にだけスポットライトが当たり、実際に高齢で育児をする事の苦労についてはあまり言及されていないようです。
何でも若さで乗り切れた20代とは違い、年々衰える体力に加え、産後の体調不良が重なり、自分ではどうしようもなく情けない思いをすることが多い40代ママ。
人によっては、自身の更年期と重なったり、親の介護と重なったりすることもあるでしょう。
育児を辛いと感じるのは、きっとそんな時。
どうしても辛い時、どうしようもない時、勇気を出して誰かの手を借りましょう。
私たちの生きる社会には、手を差し伸べてくれる人がたくさんいます。
高齢出産でママになった女性には、多少のことでは動じない、母としての強さがあります。
なぜなら、これまで歩んできた道が他のママよりも少し長い分、人生の経験値が高いから。
我が子に対して寛容でいられることは、素晴らしいことです。
これから高齢出産を控えている方も、今育児を頑張っている高齢ママも、自分が誰よりも素晴らしいママになれるのだという自信を持って、育児を楽しみましょう。

