私もいちおう、作家の端くれである。これまでいくつかの作品を世にだしてきたが、満足などほど遠い。「名作」といえる作品を生みだすことは、大きな夢である。
漫画であれ小説であれ映画であれアニメであれ、名作とされるものには、かならずといっていいほど、その作品の代名詞ともいえるような「名シーン」があるものだ。
そしてわたしは、重大なことに気づいた。
アニメ界の名作といえば、私の世代では、これまでも何度かふれてきたが、『機動戦士ガンダム』を挙げないわけにはいかない。
ガンダムにおける名シーンの中の名シーンはこれ。
ズキュゥゥゥゥン!
宿敵シャア・アズナブルとの最終決戦において、主人公アムロの登場するガンダムは、頭部と片腕を失いながらも、真上に隠れていたジオングに向けてビームライフルを放つ。
小学生のころの私たちは、ガンダムのプラモデルをあえて壊し、このシーンの再現を試みたものだ。
ジャンプ漫画からも、名シーンをひとつ挙げる。
「わが生涯に一片の悔いなし!」という印象的なセリフとともに知られるこちら。
『北斗の拳』における最大の敵ラオウが、主人公ケンシロウとの戦いに敗れ、死を選ぶ場面である。
この直後、ラオウは雷に打たれ、絶命する。
「腕、太っ」と思ったのは大人になってからで、リアルタイムで読んでいたころは、その散り様にしびれた。
当時の漫画はキャラがよく死んだ。死の数だけ名シーンが生まれていたように思う。
お気づきだろうか、その法則に
サンプルはこの二つで十分だ。私は作品を「名作」にするために必須である、名シーンというものの作り方に気づいてしまった。
もっと早く気づいていれば、私もいまごろ、タワーマンションの高層階に住んでいたかもしれない。
このブログはまだ閲覧者が少ない。ゆえに訪れてくださるみなさんにだけ、こっそり明かすことにしよう。
上記の二つに共通するもの、それが答えである。
そう、ここぞという場面で、「片腕をあげさせる」のである。
こんなかんたんなことに、なぜ気づかなかったんだろう。本当に後悔している。
だが、まだ遅くないはずだ。さっそくつぎの作品では、こういった場面をクライマックス周辺に配置することにしよう。読者は大きな感動をおぼえるはずだ。ああ、そのときが待ち遠しい。ふっふっふっ。
私のほかに気づいている者などいないと思うが、念のため、名シーンが多いとされる作品をチェックしておこうか。
ん?
んん?
な、なんてことだ……!
すでに、やられていたぁあああ!
『ワンピース』のアラバスタ編のラスト、ビビ王女との、涙の別れのシーン!
片腕をあげるキャラが6人(獣含む)もいるではないか!
ということは、名シーンっぷりも「×6」だ。
泣けるわけだ……。
ワンピース屈指の名場面が、この法則に支えられていたなんて。さすが尾田先生、すべては計算済みだったに違いない。
ひらめいた
そうだ! このブログの看板漫画にしてわが代表作になる可能性を秘めている『ペットボトルくん』にも上記の法則を起用すれば、人気がでるかもしれない!
よし、どんなシーンで片手をあげさせ………………………………………、ああ、手、ないわ……。
ということで、法則は導入できないが、これからもよろしくお願いします。
ゆる四コマ『ペットボトルくん』
その26
このブログを始めて以降、私は活動可能な時間のほぼすべてをこれに注いでいるのだが、それでいいのだろうか……。