登録システムを開発 40歳以上対象に
国立精神・神経医療研究センター 半年ごとにアンケート
国立精神・神経医療研究センター(NCNP、水沢英洋理事長)は22日、認知症予防のためのインターネット登録システム「アイループ(IROOP)」を開発したと発表した。40歳以上の健康な人を対象に7月5日から登録を受け付ける。予防を目的にした数万人規模の登録システムは日本で初めてという。
登録者の認知機能に関するデータを蓄積し、認知症発症前の状態をとらえ、発症を予防する因子の解明を進めるとともに、認知機能を改善する薬の開発のため、臨床研究や治験を促すのが狙い。
登録者は半年ごとに食事や睡眠など生活習慣に関するアンケート(約145項目、所要約20分)に答えるほか、日本や米国で有効性が検証されている認知機能検査「あたまの健康チェック(10単語記憶検査日本版)」を電話(無料、所要約15分)で受ける。
登録者は自らの健康チェックの結果(100点満点)を検査の翌日から閲覧でき、グラフで経年変化も確認できる。またサイト上で、認知機能に関する最新の研究や健康増進に関する情報を得たり、希望すれば治験などの案内を受けたりすることもできる。
認知症患者は約500万人。予備軍も合わせると700万人超に上る。水沢理事長は記者会見で「認知症の早期発見、治療は世界の流れ。それには発症前の人の変化を見ていく作業が必要だ」と述べた。【有田浩子】