かつて、これほどまでにその死を悼まれたスポーツ選手がいただろうか。デビュー以来、リング内外で人々に勇気を与え続けた英雄の人生と素顔を語り尽くす。
津江章二(つえ・しょうじ)/'51年生まれ。共同通信社編集委員。同社入社後、運動部で一貫してボクシング取材を続ける。ボクシングライターとしても活躍
二宮清純(にのみや・せいじゅん)/'60年生まれ。スポーツジャーナリスト。著書に『スポーツ名勝負物語』など。最新作は『広島カープ 最強のベストナイン』
訃報が世界を揺るがした
二宮 6月3日にモハメド・アリが74歳で亡くなってから、各種メディアで連日報道が続いています。アメリカのオバマ大統領が「モハメド・アリは世界を揺るがした」と声明を出すなど、改めてアリの影響力が浮き彫りになりました。
津江 私が彼の死の報を聞いたのは、ちょうど午後1時30分頃。新聞の夕刊に間に合うか間に合わないかというギリギリのタイミングでバタバタとしていたのですが、だんだん実感がわいてきて、「ああ、これで、ひとつの時代が終わったんだな」、と。
内藤 俺は、アリが亡くなったと聞いてから、3日間くらい実感がわかず、頭がボーっとしていました。実は昨年、あるテレビ番組の企画で、『アリに会いに行く』という内容のオファーをもらったんです。すごく悩んだんだけど、ちょうどジムの選手が大事な試合を控えていたこともあり、泣く泣く断った。だから、「あの時、なんで俺は行かなかったんだろう。会って、たった一言、お礼を言えていれば」って……。たぶん、俺は一生悔い続けるんだと思います。
二宮 内藤さんは、カシアス時代のアリから直接リングネームを使う許可をもらったんですよね。
内藤 アリは、まだカシアス・クレイと名乗っていた時に何度か来日しています。その時、俺のコーチのエディ・タウンゼントさんがアリと面識があったので、会わせてもらえることになった。
実際に会ってみると、「デッカイ人だなあ」って。体格以上に、存在感がすごかった。でも、イスに座るときも、まず俺の背中をそっと押して先に座らせてくれて、とっても紳士的な人でした。
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