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IoT(Internet of Things)を実現する仕組みとしてCisco Systemsなどが普及を目指している「フォグコンピューティング」。果たして、この新しい言葉は定着するか。
CiscoやIntel、Microsoftなどがフォグコンピューティングの普及促進団体として2015年11月に米国で設立した「OpenFog Consortium」の首脳陣がこのほど来日し、同団体の活動内容や日本での普及に向けた動きについて、日本で初めて記者会見を開いた。
7カ国27組織(5月3日時点)が参画するOpenFog Consortiumでは、フォグコンピューティングのオープンアーキテクチャの定義、ユースケースの開発、テストベッドの運用を通じた実現性と相互運用性の検証、各種標準化団体との連携、フォグコンピューティング認知度向上のための情報提供やイベントなどを行っているという。
会見では、同団体のチェアマンでCiscoの幹部でもあるHelder Antunes氏が、「われわれの活動をさらにグローバルなエコシステムとして拡充し、フォグコンピューティングをクラウドコンピューティングと同じレベルの存在に育て上げていきたい」と力を込めて語った。
また、Antunes氏に続いて登壇した同団体のプレジデントでIntelの幹部でもあるJeff Fedders氏は、「フォグコンピューティングアーキテクチャの業界と学術界をけん引し、テストベッドを展開、エンドツーエンドのIoTサービスを可能にするクラウドからエッジまでのアーキテクチャの中で複数サービスを違和感なく活用するさまざまな相互接続性や構成における可能性の情報を提供する」との同団体のミッションを紹介。日本での活動にも言及した。
日本での活動などについては関連記事を参照いただくとして、ここでは改めて、もともとCiscoが提案したフォグコンピューティングという新しい言葉が定着するか、考察してみたい。
フォグコンピューティングとは、IoTを構成するクラウドとデバイスの間のネットワーク機器にクラウド機能を拡張し、コンピューティングやストレージ、ネットワークなどのリソースやサービスを分散させ、データが生成される場所の近くでリアルタイムに処理することで、さまざまなデバイスから生じるデータを活用してエンドユーザーに多くの価値を提供する仕組みのことをいう。
クラウド(雲)よりデバイスに近いところに位置するのでフォグ(霧)と表現しているが、一方でクラウドとデバイスの境界を表す言葉としては「エッジコンピューティング」が早くから使われてきた。今後、IoTを構成するコンピューティングレイヤとして、クラウドやエッジとともにフォグは果たして定着するのか。会見の質疑応答で単刀直入に聞いてみたところ、Antunes氏は「その質問はよく受ける」と言いながら次のように回答した。
「フォグコンピューティングはエッジコンピューティングのようにデバイスに近いところで処理を行うだけでなく、その処理のためのコンピューティングリソースを分散化して最適に配置する仕組みだ。その意味では、フォグコンピューティングはエッジコンピューティングも包含している。われわれとしては、フォグコンピューティングはコンピューティングリソースの最適化を図る技術として、SDN(Software Defind Networking)やネットワークの仮想化をさらに進化させたものと位置付けている。そうした技術の進化から見ても、フォグコンピューティングは広く使われるものになると確信している」
また、Fedders氏も「エッジコンピューティングはエンドポイントだけが対象だ。それに対し、フォグコンピューティングはクラウド側の技術をエッジに落とし込みながらリアルタイムに分散処理することを目指しており、まさしくIoTを実現する仕組みの要になるものだ。OpenFog Consortiumとして、ぜひミッションを実践していきたい」と力を込めて語った。
ちなみに、クラウドコンピューティングという言葉が世の中に定着するまでに、ざっくり10年かかった。フォグコンピューティングはクラウドの延長線上にあるので、数年で定着する可能性もありそうだ。ただ、IoTを実現する技術としては必然だと思われるが、果たして世の中に「雲」と「霧」の区別が広く認識されるか。OpenFog Consortiumが果たすべき役割は非常に重要なものとなりそうだ。
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