党首討論、自民独壇場に!安倍首相が半分発言、記者質問も集中

2016年6月22日6時0分  スポーツ報知
  • 参院選に向けた討論会で政策目標を掲げる与野党9党首。(上右から)自民党総裁の安倍首相、民進党の岡田代表、公明党の山口代表、(中右から)共産党の志位委員長、おおさか維新の会の片山共同代表、社民党の吉田党首、(下右から)生活の党の小沢共同代表、日本のこころを大切にする党の中山代表、新党改革の荒井代表

 9党の代表が出席した討論会は与野党が意見をぶつけ合うはずが、安倍晋三首相(61)による「自民党のPRの場」となった。

 討論は各人が1人を指名して質問をする形式だったが、各党2回ずつ計18回の応答で、安倍首相が回答者だったのは半数以上の10回に及んだ。その後の記者からの質問も、安倍首相に集まり、あまりに首相ばかりが話すため、民進党の岡田克也代表が「1分で答えるという約束なのに、何分も話していて自民の宣伝になっているだけじゃないか!」と声を荒らげた。

 注目の勝敗ラインを、安倍首相は改選議席の過半数である61議席を自公で獲得することと明言。「目標を定めた以上、総裁としてそれに向かって全力を尽くしますし、結果に責任を伴うのは当然」と強調。具体的な責任の取り方には言及しなかった。一方、それを阻止するのが目標とした岡田代表は「私の出処進退は、私自身が決めるもの。今回の選挙では全ての責任を負うとしています」と述べ、阻止できなかった場合は進退を含め、責任の取り方を自ら判断する考えを示した。

 弾みをつけた安倍首相は、22日の公示日は熊本で第一声を上げ、23日に沖縄での「沖縄全戦没者追悼式」に出席する。岡田代表は甲府市内で第一声を上げる。

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