雑記:嫁候補 ビアンカ ( その他趣味 ) - とある廃人の趣味日記 - Yahoo!ブログ
ご存じない方に端的に説明する。
ビアンカとはゲーム『ドラクエV(以下DQ5)』の登場人物で主人公の幼馴染
フローラとは同じくDQ5の登場人物でお金持ちであるルドマン家のご令嬢
ゲーム内ではこの2人のうち片方を花嫁に選択するという究極のイベントが発生するわけだが、世間では「ビアンカフローラ戦争」と命名されるほどの熱い論争を繰り広げることがある。
普通はビアンカ選んじゃわない?
DQ5では主人公の幼少期と青年期のストーリーが用意されているのだが、幼少期に幼馴染として登場するのがビアンカである。主人公の指輪探しを手伝ったり、2人でお化け屋敷に潜入したりと、アクティブでスリリングな思い出を2人で(ベビーパンサーくっついてるけど)共有することができる。
まぁ誰にでも幼馴染というのはいるのであろうが、大人になってそれぞれの道を歩み、交わらぬことのほうが多いのではあるまいか。しかし、DQ5ではなんと甘美なことにか、青年期になって魅力的になったビアンカ嬢と再開することとなるのだ。この時点でもう、日本男児(特に一部界隈)の夢を具現化したようなものだ。幼き頃の思い出を共有した異性、しかもベッピンさんになっている方がそばにいたら、もう選択の余地はないのではないかとすら思わされる。
そんでもって、青年期にルドマン家の令嬢であるフローラが突如として花嫁候補に名乗り出て、フローラとどちらを花嫁にするかの2択を迫るわけである。はぁ?
まあ 落ち着きなさい フローラ。
— ルドマンbot (@rudoman_dq5) 2016年6月12日
今夜一晩 青年によく考えてもらってフローラかビアンカさんか選んでもらうのだ。
うむ。それがいい!
うるせえルドマンbot!
俺は十分に落ち着いている!
選択の余地なんかねえんだよ!!
ビアンカ一択に決まってんだろ!!!
ちょっとまて、ビアンカ勢が優位過ぎない?
フローラ勢の意見は、現実的と言える。「社長令嬢で容姿端麗、結婚すれば資金を含む大きな援助を受けられることを考えれば、フローラを選択するに決まってんだろ!」このようにのたまう。確かに、現代社会においてわれらプレカリアートにとってみれば、フローラのような女性と結婚することは逆玉の輿である。夢ではお腹いっぱいにはならないわけで、とりもあえずも先立つものは金なのだ。種々のバイアスを取っ払ってリアリティな選択をするのなら、フローラ嫁もあながち間違いとも言えないのかもしれない。
しかし、多勢がビアンカを花嫁にしている(とおもわれる)現状について、断然ビアンカ派の僕ですら一つの懐疑を抱かざるを得ない。公式は、ビアンカ嫁コースにプレイヤーを誘導しすぎじゃないのか、ということだ。その考察を以下に示す。
ビアンカが優位になる理由
①幼馴染のアドバンテージ
先述の通りだ。吊り橋効果じゃないが、子供の頃にドキドキ☆な体験を共有した二人が永きの時を経て肉体的にも十分に熟し、いざ鎌倉というタイミングで恋人もいない状況で再開できるなんて、おあつらえシチュ過ぎるだろ、と。ここでは、いかに麗しい社長令嬢でも、刺さり込む余地が無さすぎるのではないか。DQ5も新たにリリースされたものではフローラとの思い出を体験できるストーリーも盛り込まれたようだ、あまりにもビアンカの思い出補正による強さが際立ちすぎたため、フローラ派に配慮した施策ではないかと思われるが、最初に強烈に印象付けられた我ら初期ユーザーにしてみればもう手遅れ、ビアンカメロメロコースなのである。
②嫁に選ばなかった後の不遇が酷い
ビアンカを選ばずにフローラを花嫁にしたあとには、なんとビアンカの故郷においてビアンカの墓がひっそりと建つ、というあまりにもご無体な趣向が凝らされている。なんということをするんだ、開発陣は血も涙もないのか!?これではフローラを選んだユーザーに悔恨の念を強烈に、意図的に与えているようなものではないか。「ほれみたことか、君がビアンカを選ばなかったが故に、一人の幼馴染が寂しさを抱いたまま、この世を去ることになったのだよ。」なんてメッセージが込められているようにすら感じる。酷すぎないか、これは。
③公式コンテンツもビアンカ嫁ありき
公式のCDドラマ版、小説版、漫画「天空物語」などでは揃ってビアンカが嫁である。フローラが嫁というのは4コマ劇場の一部以外では見当たらない。
4コマ劇場の一部でしか嫁になれないフローラの気持ちを考えると、不憫の極みである。公式がこのようなスタンスを押し出しているあたり、ビアンカは強烈なバックボーンを持っていると言わざるを得ない。今回の記事タイトル「圧倒的優位性」は、ここを主たる論拠にしている。
察するに、制作側も「幼馴染と結ばれる夢の具現化」を意識したのではないか。いくらお金に困らない逆玉のような存在も、心が通じ合った幼馴染との慕情には太刀打ちできない、このようなリアリズムに対するアンチテーゼ的な意味合いも含有させていたのではないだろうか。いや、そんな小難しい理屈じゃなくて、単純にビアンカ派が多勢を占めていたのかもしれない。とにもかくにもビアンカが有利過ぎるんだ。
あなたはどっち?それともデボラ?
ビアンカ、フローラに続いて、フローラの姉である「デボラ」が花嫁候補に立候補し、3人から花嫁を選択するというベタな主人公ハーレム型ラノベのような展開が、新しいDQ5では実装されているらしい。このデボラというのはとんでもないドSで、超級ドMホイホイらしく、そのような女性がタマランな男子に需要があるらしいが、そのセリフの一部を見て僕は度肝を抜かれた。
なによ 小魚みたいな 顔して
人の顔指して「小魚」とか、言い放てる精神構造が凄いよね。尻に敷かれるってレベルじゃねえぞ、小汚く罵られて快感を得られるくらいのトゥルーM男君くらいしか適性が無いように思えるのだが。それとも美人だったら、なんでも良いのかよ、おのれらの愚息は!
さて、僕は断然ビアンカ派だ。公式の戦略にまんまと乗せられてバイアス全開かもしれないが、もうビアンカしか選べない身体になってしまったが、悔いはない。それほどまでにビアンカに入れ込んでいるのだ。この気持ちに嘘はない!
俺は彼女と添い遂げるっ!!
なお、フローラ勢を廃絶することを目的としたわけではなく、今回はビアンカ勢の圧倒的優位性についてひとつの論拠を主軸に自分の考えていることをあけすけに語らせていただいた。誤解のなきよう。
あなたはビアンカ派?それともフローラ派?それともデボラ派?
それともルドマ・・・おっと、ここまでにしておこう。
公式のパッケもビアンカ・・・