ハリポタ著者が「最も醜い物語」
英国の人気小説「ハリー・ポッター」シリーズの著者J・K・ローリングさんは20日、自身のホームページ上で、欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票を「対立をあおる苦々しい政治キャンペーン」と批判し、残留と離脱両派の政治家の主張は「これまで聞いた中で最も醜い物語」と指摘した。
タイトルは「怪物と悪役と英国民投票について」。離脱派と残留派の政治家が国民の危機感をあおる現状を「怪物を使って私たちを怖がらせようとしている」と例えた。
23日の投票日は「どちらの怪物が本物かを判断しなくてはならない」と指摘。今の議論が残留派と離脱派の「どちらの物語が好きか」という方向に向かっていると危機感を示した上で「投票する時は読者でいることをやめて作者になりなさい。物語の結末は私たちによって書かれることになる」と警告した。
ローリングさんはEU加盟国のフランスやポルトガルで暮らした経験を記し「私の価値観は国境によって抑えられるものではない」と強調、残留支持に含みを持たせた。
過激な言動を繰り返す一部の離脱派団体について「ナチスのプロパガンダの複製」と痛烈に批判し、離脱派にとってEUは「悪役なのだろう」と分析した。
(共同)